中国のガス田開発に危機感=自民(時事通信)
 自民党が13日に開いた外交部会などの合同会議で、中国が東シナ海の日中中間線付近でガス田の開発を続けている問題に関し、「止める手だてを考えないと(中国が実効支配を強める)南シナ海の二の舞いになる」「軍事利用させないためにどうしたらいいか考えるべきだ」などの意見が相次いだ。
 日韓が緊急時に外貨を融通し合う通貨スワップ(交換)協定再締結に向けた議論を始めることについても、出席者から「韓国が『いらない』と言ってきたものを簡単に再開できない」「日本の国益に見合うものがなければやるべきではない」などと反対意見が続出した。
(引用ここまで)

 あくまでも自民党所属の国会議員による外交部会。
 とはいえ、現状の国会議員数は衆院で291/475、参院で122/242という過半数を占めている巨大与党なのだから、これがそのまま立法府の意見となる可能性は高いわけですね。

 片山さつき議員のTwitterでも、この会議での様子がつぶやかれています。


 ま、そりゃそうです。
 日本は欧州中央銀行、英銀、カナダ銀行、スイス国民銀行、NY連邦準備銀といった先進各国の中央銀行と通貨スワップ協定を結んでいる状況。
 韓国と二国間で通貨スワップ協定を行うメリットは極小。韓国ウォンが暴落することによる韓国企業の貿易状況の改善を防ぐ、という面もなくはないのですが。
 それでも「韓国がやめたい」といってきたものを、そう易々と再開できないというのは道理。

 なぜか韓国側からはすでに「5兆円規模の日韓通貨スワップ協定で決定!」みたいな情報がリークされているのですが、まだ政府間協議にすら至っていないというのが実際のところ。
 韓国側の話はあくまでも「韓国政府の要望」なのでしょう。
 それをリークさせて、日本側に圧力をかけているつもりなのかな。

 アジアにおいて日本は二国間協定ではインド・インドネシア・フィリピンといった国々と通貨スワップ協定を結んでいます。インドとはもう終了したのかな。フィリピンとのそれは片務(供与のみ)であったと記憶しています。
 アジアの大国としてその役割を果たすためには、こういう面もありなのでしょう。
 ちなみに先の韓国からの「5兆円」というのはインドとの二国間協定額(拡充後500億ドル)とほぼ同じ。
 インドが5兆円なら韓国も当然そのレベルだろう、というのが透けて見えてきています。
 ただ、一度敵に回した相手から援助を得るのに充分な献上物があったのか、という話ですわ。

 韓国的には4月、9月と「日韓首脳会談もやってやった」、そして去年の慰安婦合意も「合意してやった」という思いがあるのでしょうね。
 日本からしたらマイナスが小さくなっただけの話なのですが。
 そのあたりで日韓の認識の差が大きくなっている気がしますね。
 韓国は「やってやったのに恩返しがない」と思っている。日本は「こんなんで恩返しとか(笑)」って考えている。

 でも、通貨スワップ協定に関しては日本が主体だから、韓国がどんなに「やってあげた」と考えても動きは出ない。
 それでまた恨が積もるわけか……。
 うーむ、七面倒くさい。

サムスン崩壊 日本から「ギャラクシー」が消える日
勝又 壽良
宝島社
2016/9/9