「Pay it Forward」が当たり前 シリコンバレーに脈々と受け継がれるマインドセット
リクルートホールディングスが運営する会員制コミュニティスペース「TECH LAB PAAK」第5期生の成果発表イベント、「OPEN PAAK DAY#5」が開催されました。トークセッションでは、東京カルチャーカルチャー・河原梓氏、500 Startups Japanマネージングパートナー・澤山陽平氏、トーマツベンチャーサポート株式会社シリコンバレー事務所代表・木村将之氏が登壇。「Silicon Valleyのエコシステムのリアル」 というテーマで、最近のシリコンバレーの動きや日本のエコシステムとの違いなどについて語りました。
(提供:株式会社リクルートホールディングス)
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OPEN PAAK DAY #5 > Silicon Valleyのエコシステムのリアル 2016年9月27日のログ
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- 500 Startups Japan マネージングパートナー 澤山陽平 氏
ニフティ株式会社 東京カルチャーカルチャー 河原梓 氏
トーマツベンチャーサポート株式会社 シリコンバレー事務所 代表 木村将之 氏
シリコンバレー内にある流動性
澤山 エコシステムという話で、さっきのサイクルの話で考えると、「死んでいったあとどうするのか」というところがすごい重要なポイントなのかなと思います。 河原 肥料になるんですかね(笑)。 澤山 でも、それは確かに。ちょっとおもしろい話としては、500 Startupsの場合は、アクセラレーターに入ると、3~4ヵ月だいたいみんな一緒のオフィスで過ごすんですよ。 その間にやっぱりチーム同士で仲良くなるので、Y Combinatorも同じようなことがあるって聞きましたけど、どこかのバッチが失敗すると、また別のバッチの同期にそのまま吸収される。 河原 雇ってくれるんだ。へー。 澤山 あと、こっちでクビになったエンジニアが、次の日からあっちで働いていたとか。人材がそのなかで流動性をもったり、そういうセーフティネットみたいなものができてきているというのは聞いたことあります。 河原 それはリアルなエコシステムですね。 木村 けっこう流動的なのは本当にそうで。先ほど言ったのは、アクセラレーターを同期のバッチ内だけじゃなくて、投資家同士が「このスタートアップとこのスタートアップで、こっちはあんまりうまくいってないけど、これ合わせたらおもしろいんじゃないか」というのでガッチャンコしてる事例も、サポートしているスタートアップでけっこう見たりして。ああいうのはおもしろいなと思いますね。日本だとほとんど見たことないので。 河原 なるほど。数年前にクラウドソーシングのでっかい会社が3つぐらい一緒になりましたからね。 でも、そういう面だとシリコンバレーの人たちは合理的かもしれないですね。感情じゃないのかもしれないですね。 木村 あとやっぱり株の持ち方がけっこう違うのもあるでしょうね。 河原 どういうふうに? 木村 ファウンダーが3人ぐらいいたら、やっぱり3人で均等に持っていたりするので。日本の場合だと、株の持ち方がけっこう違うじゃないですか。 澤山 でもそこってすごく難しいポイントで。むしろ2012年、2013年頃は、「株を均等に持ってるんじゃないよ。社長に集めろよ」みたいな話が日本ですごく出てた気がするんですよ。 でも、逆にアメリカだと、Y Combinatorとかは最近はさすがにもうやめたのかな。でも、一時期まではたぶん均等に持ってないかぎり……。 木村 均等に持ってなきゃダメなんですね。 澤山 そう、ダメ。今はさすがにそれは外したみたいですけど、そういうのがあったりはしましたね。 だから、どういうふうに資本政策をやるのかとか、それこそ投資契約書の話だったりとか。 木村 違いますよね、常識が。
「AngelList」などプラットフォームの充実
澤山 そういうノウハウというのは、けっこう明確に遅れている部分もまだあるのかなという気はします。 木村 まあ、どっちがいいかという話で、進んでる、遅れてるじゃないかと思うんですけど、やっぱり違うなとは思っています。 日本だとやっぱり、エンジェルの方が入っているようなところはあんまりよくないって言われたりするんですけど、シリコンバレーだと20~30人いますからね。 河原 そうですよね。 澤山 「AngelList」がすごいそこに貢献しているところはありますよね。 木村 そうですね。 澤山 AngelListのシンジケーションがどんどん今伸びていて。500のslideshareに、この前AngelListの人が神戸に来た時に話していたスライドがあがってるので、ぜひそれ見ていただきたいんですけど。 AngelListで、あるエンジェルが「このベンチャーに投資します」って決めるじゃないですか。そしたら、そのエンジェルが今度「ほかにエンジェルを集めるぜ」って、エンジェルをどんどん集めてシンジケーションを組んで。 要はエンジェル1人がたぶん2,000万ぐらい出して、あとはAngelListでほかの人たちを30人ぐらい集めて、6,000万ぐらい追加で出す。で、投資するということをやるんですよ。 これをやると、最初に発起人みたいになったエンジェルとAngelListがそれぞれ、その投資のリターンをちょっともらえる。 木村 へー。 河原 AngelListって知ってた方どれぐらいいます? (会場挙手) 澤山 日本だとそんなに。 河原 アカウント持ってる人? (会場挙手) ジャーナリストの方だと持ってたりしますよね。 確かにプラットフォームの充実みたいなものはありますよね。CrunchBaseも然りですけど。そういう情報がちゃんと流通していて、みんなが支え合うために使えるサービスがちゃんとあって、そこにちゃんと人が紐付いているというのはあるかもしれないですね。