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作業員「誤って落とした」 歩行者死亡

ビル10階の足場の解体工事現場から鉄パイプが落下し、歩道を歩いていた男性が死亡した現場。ビル3階部分に設置された落下物防止のパネルの隙間から、鉄パイプが落下したとみられる=東京都港区で2016年10月14日午前11時40分、深津誠撮影

 14日午前9時50分ごろ、東京都港区六本木3のビルの外壁工事現場から鉄パイプ(長さ約1.8メートル、直径約3センチ)が1本落下し、歩道を歩いていた新宿区東五軒町、無職、飯村一彦さん(77)の頭に突き刺さった。飯村さんは搬送先の病院で死亡が確認された。警視庁麻布署は業務上過失致死容疑で事故原因を調べている。

 同署によると、ビルは11階建てで、当時は10階部分で足場の解体作業が行われていた。3階部分に落下物が地上に落ちるのを防ぐためのパネルが設置されていたが、解体した資材を地上に下ろすための数メートルの隙間(すきま)があった。鉄パイプはこの隙間を通って落ちたという。飯村さんの死因は脳挫傷とみられる。一緒にいた70代の妻にけがはなかった。

 工事はマンションやビルの改修工事を行う「アール・エヌ・ゴトー」(川崎市中原区)が請け負っており、この日は午前9時から数人が作業をしていた。同署の調べに作業員は「作業している時に誤って落とした」と説明しているという。毎日新聞の取材に同社は「起こしてはいけない事故で、大変申し訳ない」とコメントした。【神保圭作、深津誠、黒川晋史】

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