ドラマー・沼澤尚が選ぶ、プリンス最高の5曲

By Joe Yokomizo
ドラマー・沼澤尚が選ぶ、プリンス最高の5曲。
"プリンス軍団"という、ファンク界最高の称号を持つスーパードラマー・沼澤尚。その沼澤は、プリンスのことを〝神に匹敵する遥か雲の上の非現実的な存在″と称していた。

プリンスの究極のアルバム3枚に続き、沼澤が選ぶプリンス究極の5曲。プリンス軍団のスーパードラマー、沼澤尚が選ぶプリンス最高の5曲とは?


『I WANNA BE YOUR LOVER / ウォナ・ビー・ユア・ラヴァー』

(アルバム『PRINCE/愛のペガサス』(1979年)収録)

1979年、毎週末六本木のXANADUで朝まで遊んでいた時代に何が一番楽しかったかって、気に入った新曲がかかった瞬間にDJブースに駆けつけてアーティストと曲名をチェックしに行くこと。この曲のイントロをフロアで初めて聴いた時の衝撃を鮮明に記憶していて、回り続ける12インチを見ながら・・・P,P,PR,PRI,PRIN・・・PRINCE!! ・・・これって曲名? バンド名? お店を即行で出て24時間オープンしているすぐ隣のWINNERSに駆け込んで、そこで初めてこのレコードを手にしてプリンスの存在を知ったあの店内での光景は本当に忘れられない。後半の4つ打ちグルーヴのインストルメンタル部分から何から、とにかくこの素っ裸で白いペガサスに乗る天才マルチプレイヤー/シンガーソングライター/プロデューサー/アーティストのミュージシャンシップそのものにまず完全にヤラれた1曲。


『LET’S WORK/レッツ・ワーク』
(『CONTROVERSY/戦慄の貴公子』(1981年)に収録)

1979年の『PRINCE/愛のペガサス』が2枚目のアルバムと判明して、当然ファーストの『PRINCE—FOR YOU/フォー・ユー』を入手するのだが、ザ・タイム、ヴァニティ6、アンドレ・シモンとプリンス絡みの色々なミュージシャンが次々に登場して、ここからブラックミュージック・シーンにはこの"ミネアポリス・サウンド"という新旋風がにわかに巻き起こる。3枚目の『DIRTY MIND/ダーティ・マインド』は、本人が当時ヨーロッパのニュー・ウェーヴものをやたらとチェックしていたことがサウンドに顕著に表れ、さらにこの曲が収録されている4枚目のアルバム『CONTROVERSY/戦慄の貴公子』で一気にそのエグさが研ぎ澄まされながら、でも決して微動だにしないプリンス・ファンクネスはこうしたワンマンレコーディングで我々をいちいちノックアウトし続けていた。これをたった一人でやってるって・・・。今もなお驚異的。アメリカではこのベースラインが弾けないと・・・っていう最も重要なファンク・ベース・プレイのひとつ。

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