両陛下 タイ国王死去に異例の形で弔意

両陛下 タイ国王死去に異例の形で弔意
天皇皇后両陛下は、14日午後、東京のタイ大使館に河相侍従長を遣わして、プミポン国王が亡くなったことへの弔意を伝えられました。両陛下が、このような形で弔意を表されるのは異例のことです。
両陛下は13日夜、国賓として来日中のベルギーの国王夫妻にお別れのあいさつを済ませ、お住まいの御所に戻ったところで、プミポン国王の死去の知らせを聞き、半世紀以上にわたる国王との長い親交から、お気持ちとして、13日の夜から3日間の喪に服されているということです。

14日は、弔意を伝えるため、午後1時40分すぎ、宮内庁の河相侍従長を東京・品川区にあるタイ大使館に遣わされ、タイの駐日大使が玄関で出迎えました。河相侍従長は、館内に設けられた記帳台の前に進み、プミポン国王の遺影の前で深く一礼したあと、いすに座って記帳しました。そのあと、再び遺影に一礼した河相侍従長は、玄関で大使と言葉を交わし、大使館を後にしました。

両陛下が、このような形で弔意を表されるのは異例のことで、皇室とタイ王室の関係の深さを物語っています。

天皇陛下は、昭和39年、昭和天皇の名代として皇后さまとともに初めてタイを公式訪問した際、プミポン国王から手厚いもてなしを受け、以来、長年にわたって親交を重ねられてきました。平成3年には、天皇陛下の即位後初めてとなる外国訪問で、両陛下でタイなど3か国を訪れたほか、平成18年には、プミポン国王の即位60周年を祝う式典に両陛下で出席されています。