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【世界ミニナビ】
中国の水族館、逃げ場ないシロクマ…英国への“脱出”なるか、世界が注目
日の光が届かない水族館の“密閉空間”で過ごすホッキョクグマ(シロクマ)が、中国にいる。そこで飼育されているシロクマは、欧米のメディアを中心に「世界で一番悲しいシロクマ」と呼ばれ、この水族館は「動物たちの牢獄」と揶揄(やゆ)されるほどだ。そんな苛酷な状況で暮らすシロクマに英国の動物園が救いの手を差し伸べた。ところが、飼い主である中国の水族館側はこの申し入れを拒否しているといい、施設を劣悪だとする報道には「でっち上げだ」と主張しているという。
日本の動物園とは違い…
この水族館は、中国・広州のショッピングモールにある「グランビュー水族館」。CNNなどが、香港の動物保護団体「アニマルズ・アジア」などの話として伝えたところでは、グランビュー水族館は、自然光が届かない屋内施設で、シロクマの飼育エリアは広さ約40平方メートルで、備えつけられたプールも浅いものだという。
例えば、日本の動物園の場合、大阪の天王寺動物園や神戸の王子動物園のように、シロクマの飼育は屋外のやや掘り込まれたエリアで、悠々と泳いだりできるプールが備わっているのが通常だろう。加えて、夏場の暑さしのぎにエアコン完備の屋内施設も併設されている。
しかし、グランビュー水族館は、何がグランビューかといえば、来館者が動物を見学しやすいように設計されている点で、そこで暮らす動物への配慮は見当たらないという。日の光を浴びることも見ることもできない動物にとっては、まったくグランビューではないようだ。
「救いの手」を拒否?
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