おはようございます。
最近の自分の読書傾向を振り返ってみると、「教養」がキイワードになっているように思えてきます。それは、旧制高校・旧帝大的な「教養」、つまり人格の陶冶のための教養ではなくて、言ってみれば、21世紀の「新しい教養」とでも言うような傾向があるように思えます。そして、それは出版界の傾向ででもあるように思えています。
ここで、「新しい教養」と言っているのは、
・グローバルスタンダードとしての教養、
・サバイバルツールとしての教養、
・人生を謳歌するためのツールとしての教養、
とまとめることができそうです。こうした傾向を示している著述家としては、
・出口治明さん(1948年生)
・池上彰さん(1958年生)
・佐藤優さん(1960年生)
のお三方を便宜的に挙げておきたいと思います(生年順)。
お三方に共通して見られる傾向としては、
・指導層や若者に知識欲が足りていないことへの危機感を持ち、
・なおかつ、人生を豊かに、楽しくするためのツールとしての教養という側面を強調し、
・そのために、本や新聞を丹念に読み込むことを推奨している、
という点が挙げられるのではないでしょうか。以下に、それぞれに多作なお三方にアプローチするのにちょうどいいと思われる著作を1冊ずつ挙げて、この稿を締めくくりたいと思います。
おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか? (NHK出版新書 431)
- 作者: 池上彰
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2014/04/09
- メディア: 新書
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読書の技法 誰でも本物の知識が身につく熟読術・速読術「超」入門
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2012/07/27
- メディア: 単行本
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