M&Aの会社の選択は役員に任せていたので、実は知らない(笑)。彼はいろいろなM&Aの会社の担当者に会ったみたいだけど、最終的にアテックに絞り、私は社長の鈴木さんに会いにいったというわけです。
1番のポイントは契約書の柔軟性でした。こういう場合はこうと決めつつも、例外があった場合は「話し合いで解決しましょう」と一言そえてある。これがアテックを選んだ最大のポイントです。
そう考える人は多いと思います。実際、うちも契約作成にあたっては弁護士に頼むつもりでした。しかし、アテックの契約書は「原則」と「例外」が非常に明確でわかりやすかった。わかりにくい法律用語を使って優位な条件を押し付けようという意図もない。それなら「お互いに弁護士なしで直でいこう」ということになり、腹を割って話すことができました。
金額だけですね。あとは、とりあえずそのままやってくださいと言いました。ある程度会社の運営スタイルが確立されているので、そのままでも及第点の営業は十分にできると思うし…。
変えてもいいけど、変えると患者さんが混乱したり迷惑がかかるので、鈴木さんの方からそのままいきましょうと提案してくださいました。
彼は設立まもない頃に入社してつきあいが古いので人柄はよくわかっていましたから。その上社内結婚。とても信頼できる役員でした。
12月に譲渡して、およそ4か月かかりました。
ですから、最後に金融公庫に少し相談して、やっと実際にM&Aの専門会社にお願いする準備が整いました。ここまでの準備におよそ1年かかりました。
薬局系事業承継の決定版
「上手に薬局を譲渡するための、たった一つの方法」より