1~2年前。75歳くらいの時ですね。
経営者としての自信が次第にゆらぎ始めたのです。
経営者は時代の先を読むことが仕事です。このあたりの感覚が年齢とともに衰えてきた。新しい時代にあわせて若い時は10個のアイデアがでてきたのに、それが5個になり3個になる。また、時代の細かい流れというか枝葉を読み切れない。自分の経営判断は果たして正しいのか。考えれば不安になり、一晩でも二晩でも眠れなくなる。ですから睡眠薬を飲む。経営者としての限界を感じて譲渡を考えはじめたのです。
息子が二人いるのですが、一人はIT企業、もう一人は証券会社に勤めています。生きがいをもって働いている様子なのでとても継ぐとは思えません。また、従業員で候補と決めてた人がいたのですが、「荷が重い」と断られました。この段階で、M&Aで会社を譲渡するというやり方が俎上にあがったわけです。
薬局系事業承継の決定版
「上手に薬局を譲渡するための、たった一つの方法」より