上手に薬局を譲渡するための、たった一つの方法

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サイドビジネスでスタートしたエムシーコーポレーション。

松尾武勝社長
松尾武勝社長


――株式譲渡のお話を伺う前に、まずエムシー薬局について伺いたいと思います。そもそもどうして、薬局オーナーになられたのですか?

私がエムシー薬局を開局したのは今から17年ほど前。製薬メーカー数社を渡り歩き、当時はジェネリック医薬品のMRをしていました。

――MRからどうして薬局経営者に転身したのですか?

転身ではなくサイドビジネスとしてはじめました。経営的なこともわかっているし、薬のことも詳しい。ですから、医師が独立を考えはじめた時は、まず私に相談するという流れがなんとなく昔からできていました。医薬分業の進展とともに、ビジネスチャンスが広がりそうだと予測してましたが、まさにその通りになったわけです。

――エムシー薬局も、親しい医師の独立でスタートしたのですか?

最初につくった渕野辺店は総合病院の門前薬局です。医薬分業を進めている病院が急増している時期で、薬の待ち時間の長さも問題視されはじめていました。そろそろ手をつけなければまずいだろうということで、私のところに調剤薬局を経営してくれないかという話があったわけです。

――スタッフはどうされたのですか?

その総合病院の薬剤師3人に来ていただき、事務員は外部から募集し、システムは友人に組んでもらった。なんだかんだで10人くらいでスタートしたと思います。

――他の店はどのように?

仲が良い医師から開業したいので近くに出店してほしいと依頼を受けたことで増えていきました。

――エムシー薬局の薬剤師さんは、とにかく勤続年数が長くて驚きます。3~5年は当たり前。10年選手もけっこういらっしゃいますが……。

 うちは待遇がよかったですからね。給与もボーナスも周囲の平均より高く設定しました。残業代は15分単位でつく。有給休暇はきっちり取らせたし、利益が出れば決算で還元しました。

――経営がよほどうまくいっていたのですね。

各店舗、各スタッフのモチベーションがあがり、またお互いが協力しあえる雰囲気づくりに力を入れてきましたからね。

――具体的には、どのように?

時間をみつけて各店舗を回り、できるだけ社員と話をしました。実際に会って声をかければ従業員のモチベーションが上がります。といっても訪問できる回数はせいぜい週に3回。滞在時間は一回あたり、たったの30分から1時間くらいでした。それでも時間をみつけてはもこまめに通いました。勤続年数が伸びるにつれて、数値的なことがわかる社員も増え、私の仕事は基本的に数字をみるだけになりました。

――どの店にもテレビや冷蔵庫完備の独立した休憩所がありますが。

社員同士のコミュニケーションは大切ですからね。あとは年に3回、儲かった時には4回の飲み会を開催しました。太田市は単独でやりますが、神奈川の飲み会は3店合同。常に30 人以上は参加しましたね。

――飲み会はどんな店にいかれるんですか?

その時の幹事3人が好きな店を選べるルールなので、天ぷらから中華料理、ステーキまでバラエティに富んでいます。複数店舗合同で飲み会をすれば結束力も強まり、店舗同士の連携もよくなります。今は店舗合同のサークル活動もあるようです。そうした関係が築けた結果、忙しい店への薬剤師の融通、在庫の融通などがきくようになりました。このようないい雰囲気がエムシー薬局の1番の財産だと思っています。


株式会社 エムシーコーポレーション

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「上手に薬局を譲渡するための、たった一つの方法」より

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