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【ノーベル賞】
中国、対抗意識むき出しに次々と独自の世界賞創設 3倍の高額賞金でアピールも選考過程は… 受賞者数で日本に水あけられ
ノーベル平和賞に対抗して2010年に設立された孔子平和賞の最終選考も佳境に入っており、今月中にも受賞者が発表される予定だ。関係者によると、今年は中国人に贈られる可能性が高いという。
これらの賞はいずれも民間の賞の形を取っているが、背後に中国当局の関与が指摘される。中国当局にとってノーベル賞への思いは複雑だ。中国籍で自然科学分野を受賞したのは、15年の医学・生理学賞の屠●(=口へんに幼)●(=口へんに幼)(と・ゆうゆう)氏1人しかいないのに対し、平和賞は、ダライ・ラマ14世や劉暁波氏ら中国の体制を批判する代表的人物が複数受賞している。
中国が主導する形で、ノーベル賞の賞金を上回る世界賞を次々と創設し、存在感をアピールしようとしているが、これらの賞の選考過程が不透明だとの指摘もあり、国際社会における影響力はあまりないようだ。