こんばんは、氷太よ。
皆は今、誰かに恋ってしているかしら。
もししているなら、それは両思い?
それとも片思い?
どちらであってもそれは汚す事のできない崇高なもので、どちらも生きている実感を与えてくれるような素晴らしいものなはず。
でも、辛い時って必ずあるわ。
人を愛するって、凄く難しくて辛いものでもあるのよね。
特に片思いって、辞めようと思って辞められるものじゃない。
そして時には打ち砕かれるような思いをしてしまう事もある。
何年経っても、どんなに経験してもこれは慣れるものではないわ。
今回はそんな時に読んで欲しいBL漫画を集めたの。
自分を見つめ直したい時、自分の意思を貫きたい時、自分の感情を代弁して欲しい時。
そして自分はこれからどうあるべきか迷いが生まれた時。
そんな時に道標を示してくれるような漫画達よ。
片思いに行き詰った時に読み返して欲しいオススメBL漫画9選
『永遠のボーイフレンド』
この漫画が教えてくれるのは 『見守る事』。
何を犠牲にして、何を守るのか。
相手に対してどうあり続けるのが真摯である事なのか。
実践する事は非常に難しい事柄かもしれないわ。
でもきっと、その行動に触れて理解した時、必ず貴方は泣くはずよ。
そして泣いて、今以上に優しい人になれるはず。
『晴れときどき、わかば荘あらあら』
この漫画が教えてくれるのは愛がもたらす『強さと弱さ』。
特に今まさに心折れ、挫けそうな時に読む事をオススメするわ。
現実という荒波に負けないよう、強がりにも似た決意は涙無しでは見られない。
これはどんな逆境の中に居ようとも、灯火を消さない為に必要なものなのよ。
相手が唯一無二の存在である事を守り続ける為に必要なものなの。
『俺の人魚姫』
この漫画が教えてくれるのは『片思いの幸せ』。
片思いが本当に行き詰った時、恐らくほとんどの人がこう考えると思うのよ。
「こんな思いするくらいなら、出会いたくなかった。」
違うわ、違うのよ。
どんなに現実が自分に困難を与えようとも、人が自分を嘲笑しようとも、恋愛とは自分の存在を否定するツールではないのよ。
辛い片思いが自分を否定しているのではなく、自分自身が自分を貶めているのよ。
この物語の主人公が、片思いの中で何を見つけどういった答えを見出したのか。
見届けた時きっと貴方は自分を否定する事を止めるはず。
『終わらない不幸についての話』
この漫画が教えてくれるのは「痛み」。
人を愛するという行動がもたらすのは決して甘いものだけではないわ。
擦り切れるような気持ちを抱えて押し潰されそうになる事もある。
どうしようもない悲しみに満ち溢れてしまう事だってある。
この物語の主人公が抱えている悲痛さは、引きずるような恋をしている人は涙なくして見つめる事はできないと思う。
共感して、泣いて。
そうすればきっとまた、今日も恋を続けていけるから。
『雷神とリーマン』
この漫画が教えてくれるのは「営み」。
恋愛というのは自分の全てではなく、自分の人生の中にある一部分であるという事。
自分が存在し、大切に想う誰かがいる。
そんな日々を生きていく中で当たり前になってしまっている事にこそ、幸せは宿っていると再認識させてくれる漫画よ。
自分は不幸だと、存在価値なんかないんだと。
そういう風にどうしても自分を追い詰めてしまう人にこそ読んで欲しい。
今、心がどんなに冷え切っていても必ずまた温度を取り戻せるから。
野ばら
このも漫画が教えてくれるのは「情熱」。
真に人の心を打つために必要なものは、時間でも着飾ったような言葉でもなく身を捧げるような献身であるという事を思い知らしてくれるわ。
臆する事も迷う事もなく直向きに相手を追い続けるその姿の結末を見届けた時、きっと貴方の心にも、また前に進むだけの灯火が宿るはず。
初恋は群青に溶ける
この漫画が教えてくれるのは「誠実さ」。
恋というのは段々と姿形を変えていくもの。
どんなに純粋で清らかであったとしても、所有欲にまみれて不純になっていくわ。
この物語の主人公は、欲に負ける事なく不遇な状況に置かれている相手に対しずっと誠実であり続けていくわ。
「手だけでも繋ぎたい」という、小さな願いも噛み締めるほどに。
2人の結末を見届けた時、きっと貴方は今の自分のあり方を見つめ直す事になるわよ。
『野狐禅』
この漫画が教えてくれるのは「再起」。
頑張って、頑張り続けても報われない時。
自分は一体どんな道を進んでいけばいいのか。
誰かを想うとは一体どういう事なのか。
どんな選択肢なら自分のためではなく、相手の幸せに繋がる事なのか。
迷いが生まれて信念が折れかけている時にこそ読んで欲しい。
物語に沿って登場人物の感情に触れたとき、貴方を縛る鎖が解けて新しい道に進む事ができるかもしれないわ。
『どうしても触れたくない』
この漫画が教えてくれるのは「勇気」。
トラウマのような過去、人に愛されるという事の恐怖、人を愛するという不安。
多かれ少なかれ恋に傷つき、臆病になってしまう部分って誰もが持っていると思うわ。
でも、待っているだけでは何も始まらないのよ。
自分が変わらなければ、相手の差し伸べる手も届かないの。
恐怖を克服しなくていいわ、臆病でもいい。
少しずつでいいの。
受け入れて、奮い立たせて、一歩踏み込む事が大事なのよね。
1度読めば立ち上がれるわ。
2度読めばきっと走り出す事ができる。
読めば読む程に臆病さが勇気に移り変わっていくような、そんな希望を与えてくれる物語よ。
まとめ
氷太は片思い歴8年目。
初めの頃はずっと苦しかったわ。
自分ってこんなに汚い人間なのかって思ってた。
「どうして自分の物にならないのか?」
そればっかり考えてたわ。
相手は物じゃないのにね。
今はもう相手が幸せなら、自分も幸せ。
自分がその幸せを与える事のできる立場であればもっと幸せだけどね。
そう考えられるようにもなったわ。
勿論汚い感情に支配されることもあるけれど。
「はやく彼氏を作りなさい」
とか
「未だに引きずっててみっともない」
とか周りの子達は言うわ。
確かにそれは正解だと思う。
でもアタシは、今確かにあるアタシのこの感情を消したくないの。
消さないという選択肢は、正しいことではないのかもしれない。
でも、絶対に間違いじゃないはずよ。
だって、アタシ、片思いでも幸せを感じるんだもの。
20歳になるまで人を好きになるって事が理解できなかった人間が、今もうこんなに誰かを想えるんだもの。
そんな人間に感銘を与えてくれて、考えさせてくれて、涙が出てきた漫画が今回紹介した9つの漫画。
アタシはこの9つの作品達が、この記事に辿り着いた人達が抱えている様々な負の感情から救ってくれるように願ってる。
アタシが変われたように、きっと貴方も変われるはずだと。
貴方にとって何が大事でどう在るべきなのか、見つけられるはずだと。
アタシ、そう願っているわ。
そして、幸せであり続けるために、誰かを想う事を止めないように。