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リニア工事で仮処分申し立て

10月13日 19時18分

リニア工事で仮処分申し立て

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リニア中央新幹線が通る長野県大鹿村で建設が計画されているトンネル工事をめぐり、地元の住民らが「自然環境が破壊される」などとして、工事の禁止を求める仮処分を名古屋地方裁判所に申し立てました。
仮処分を申し立てたのは大鹿村の住民、約20人です。
東京・品川駅と名古屋駅を結んで11年後の開業を目指すJR東海のリニア中央新幹線の建設をめぐって、長野県大鹿村では南アルプスなどを貫く約13キロのトンネル工事や道路の拡張工事が計画されています。
工事に伴う騒音や大気汚染など、環境への影響について、JR東海は「防音シートを使用するなど、さまざまな対策をとることで影響を回避したり、減らしたりすることができる」と説明しています。
これに対して住民らは「JR側の評価は具体的な根拠に乏しく、影響が少なく見積もられている」と指摘しています。
その上で、「少なくとも10年は騒音や大気汚染に悩まされるほか、自然環境が破壊され、きれいな水や貴重な動植物に囲まれた生活が失われるおそれがある」として、工事の禁止を求める仮処分を13日、名古屋地方裁判所に申し立てしました。
申し立ての後、原告の1人、浮島仁子さん(77)は会見で「疑問点に応えようとしないJR側の姿勢は不誠実だと思います。工事が始まると、四季折々の自然が楽しめなくなり深刻な問題です」と訴えました。
一方、JR東海は申し立てについて「事実を把握していないため、申し上げることはありません」とコメントしています。

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