10月13日 09時35分
トヨタ自動車とスズキは激しい開発競争が続くエコカーや自動運転など、先端技術の分野で業務提携に向けた協議を始めることになりました。
将来の資本提携について両社のトップは今後の検討課題だとしており、実際に実現するかどうか注目されます。
12日の記者会見で、トヨタの豊田章男社長は資本提携の可能性について、「資本も含めてこれからだ」と述べ、スズキへの出資も含め、今後、検討を進める考えを示し、スズキの鈴木修会長は「ゆっくり考えたい」と述べました。
自動車業界では各国で環境規制が厳しくなっていることを背景に、電気自動車などのエコカーの開発が活発になっているほか、自動運転分野にアメリカのIT企業、グーグルが参入するなど、先端技術の開発競争が激しくなっています。
このため、トヨタはマツダとの提携やダイハツ工業の子会社化に続き、スズキとも提携して緩やかな連合を作り、自ら開発した技術を普及させる狙いがあるものとみられます。
両社の協議が、将来、資本提携につながるかどうかは先端技術をめぐる自動車メーカー各社の戦略にも影響を与えるだけに、その行方が注目されます。
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