蹴球探訪
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【プロ野球】大谷、7イニング1安打無失点の快投 日本ハム先勝で日本S進出率100%2016年10月13日 紙面から
クライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ(6試合制)が12日開幕し、セ、パ両リーグともにリーグ優勝チームが快勝した。パは日本ハムの大谷翔平投手(22)が、7イニング1安打無失点。6−0でソフトバンクを下した。セは小刻みに得点した広島が、DeNAを投打に圧倒。リーグ優勝チームには1勝のアドバンテージがあるため、いずれも2勝差とした。先に4勝したチームが、22日にセの本拠地球場で開幕する日本シリーズに駒を進める。 ◇パCS ファイナルステージ<第1戦> 日本ハム6−0ソフトバンク日本ハムが投打に圧倒して快勝した。大谷が7イニングを1安打無失点と快投し、8回から谷元、マーティンとつないで無失点リレー。打線は5回に無死満塁から西川と近藤が2点打、中田が2ランを放ち、5安打を集めて一挙6点を奪った。 ソフトバンクは打線がCS史上最少の1安打で5回以降は走者を出せずに零敗を喫した。武田は5回に集中打を浴びた。 ◇ 降り注がれる大歓声が心地いい。日本ハム・大谷が、投げては最速162キロの直球を軸に7イニングを1安打無失点。打っては一挙6得点を引き出す中前打。「もともと(大舞台には)弱かったんですが、そんな中で使ってもらってるので頑張りたかった」。14年CSファーストS以来、自身2年ぶりのポストシーズン勝利を手にし、お立ち台で充実感をにじませた。 気持ちが入っていた。これまでのリアル二刀流出場時は当日のスタメンボードを見て打順を知ることが多かったが、この日は球場入り後、栗山監督直々に「8番・投手で行くぞ!」と告げられた。 「使ってもらったからには期待に応えたかった」 この一戦に懸ける思いが気迫に表れる。初回から打ち取る度にガッツポーズを繰り返した。4回には先頭の柳田を2ストライクと追い込むと、最後は161キロ直球で空振り三振。「三振を取りにいきました。流れをグッと引き寄せたかった」。マウンド上で拳を握り締め、思い切りほえた。 バットでも勝利を引き寄せた。5回無死一塁。武田の直球を中前へはじき返し、ビッグイニングを引き出した。6回無死一塁ではプロ初の送りバントも決めた。 両親が見守る中、リアル二刀流はこれで投げて8戦8勝、防御率0・30。打って打率3割9分1厘。投手専念も検討していたという栗山監督は「あいつがどうしたらキラキラと輝けるか考えた」と決断理由を説明した。両方やることで最大限に力を引き出す策が功を奏した。 第2戦に向けて、栗山監督は明言を避けたが、大谷は言い切った。 「明日がすごい大事。僕はもうその気です。増井さんを援護できるように頑張りたい。明日よろしくお願いします」 ファイナルSは全試合フル出場もいとわない二刀流。第2戦。そのバットで一気に王手をかける。 (水足丈夫) PR情報
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