1年後の物価 「上がる」は5回連続低下 日銀調査

1年後の物価 「上がる」は5回連続低下 日銀調査
日銀が全国の個人を対象に行った調査で1年後に物価が「上がる」と答えた人の割合は65%余りにとどまり、5回連続で低下していたことが分かりました。
日銀は個人の景気や物価の見方などついて3か月ごとに調査を行っていてことし8月から先月上旬に行った調査では、全国の2200人余りから回答を得ました。

それによりますと、1年後の物価が今と比べてどうなるか聞いたところ、「かなり上がる」、「少し上がる」と答えた人の割合は全体の65.1%で、前回の調査と比べて7.3ポイント減少しました。これは、平成24年12月以来の低い水準で、1年後に物価が「上がる」と答えた人の割合は5回連続で低下したことになります。

こうした調査結果から、日銀が大規模な金融緩和を進めているにもかかわらず、人々の間にデフレ心理が根強く、物価の上昇が続くという見方が広がっていないことがうかがえます。

今回の回答を得たあとの先月下旬に日銀が導入した新たな金融政策の枠組みのもと、人々の物価に対する見方を変えていけるかが、2%の物価上昇率の達成に向けての焦点となります。