東北道と新東名の一部区間 最高速度110キロに

東北道と新東名の一部区間 最高速度110キロに
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岩手県の東北自動車道と静岡県の新東名高速道路のそれぞれ一部の区間で、来年度以降、試験的に最高速度が時速110キロに引き上げられることになりました。全国の高速道路で最高速度が時速100キロを超えるのは初めてです。
最高速度が引き上げられるのは、岩手県の東北自動車道の花巻南インターチェンジと盛岡南インターチェンジの間の上下線およそ30.6キロと、静岡県の新東名高速道路の新静岡インターチェンジと森掛川インターチェンジの間の上下線およそ50.5キロの区間です。

高速道路の最高速度は時速100キロを上限に定められていますが、実際には100キロを超えて走行する車も多く、警察庁は有識者からの提言をもとに最高速度の引き上げを検討してきました。

その結果、構造上、時速120キロで走行できるとされる区間で事故が少ないなど一定の条件を満たしたこの2つの区間について、大型貨物自動車などを除き試験的に最高速度を時速110キロに引き上げる方針を、それぞれの県の公安委員会が決定したということです。

最高速度の引き上げは、昭和38年に国内で高速道路が開通してから初めてです。警察庁は、標識の設置などの整備を終えたあと来年度以降最高速度を引き上げたうえで、ほかの高速道路でも引き上げが可能か検討を進めることにしています。