ISがドローンに時限爆弾搭載 米国防総省が警戒

ISがドローンに時限爆弾搭載 米国防総省が警戒
アメリカ国防総省は、イラクで過激派組織IS=イスラミックステートが、攻撃手段の1つとして、時限爆弾を搭載した小型の無人機、ドローンを飛行させていると明らかにし、警戒を強めています。
アメリカ国防総省などによりますと、イラク北部で先週、過激派組織ISと戦闘を続けているクルド人の部隊が、近くに墜落したドローンを回収して調べていたところ、突然爆発し兵士2人が死亡したほか、フランス軍の兵士2人もけがをしたということです。

国防総省の当局者は、ドローンはインターネットなどで販売されているもので、機体の内部に爆発物が仕掛けられていてタイマーも備えられた時限爆弾だったという見方を示しました。

過激派組織ISは、これまでもドローンをイラク軍やイラクに駐留するアメリカ軍の情報を集める手段として使ってきましたが、最近は攻撃の手段としても飛行させていると見られ、アメリカの新聞ニューヨーク・タイムズによりますと、今回のドローン以外にも今月、2度にわたり、爆発物を搭載したドローンが確認されているということです。

国防総省は、こうしたドローンに搭載できる爆発物の量には限界があるものの、ISが攻撃の手段として今後、ドローンを多用するおそれもあるとして警戒を強めています。