人気オンラインゲーム「ドラゴンクエスト10」を巡り、希少価値が高いアイテムを不正に作る「チート行為」をしたとして、警視庁サイバー犯罪対策課は13日、福井県鯖江市の男子高校生(18)ら男女4人を私電磁的記録不正作出・同供用容疑で書類送検した。また4人に不正を指南したとして、東京都調布市の会社員の男(27)を同ほう助容疑で書類送検した。
送検容疑は昨年10~11月、ドラクエ10を運営するゲーム会社「スクウェア・エニックス」(東京)のサーバーと不正に通信し、希少価値が高いアイテムを作るチート行為をするなどした疑い。
同課によると、高校生ら4人は不正に作った希少なアイテムをほかの利用者に販売し、ゲーム内で使える通貨で受け取っていたとみられる。4人はそれぞれ数百回から数千回、チート行為を繰り返したという。
同課によると、ドラクエ10には利用者がゲーム内で使うアイテムを自ら作るシステムがある。4人はスクウェア・エニックスのサーバーに不正な指令を送信し、希少なアイテムを必ず作れるように誤動作させたという。
こうした不正は調布市の会社員の男が教えており、同課は詳しい経緯を調べる。
スクウェア・エニックスは「捜査に全面的に協力していく」とコメントしている。