沖縄・高江の“惨状”訴え 救急車も阻止する機動隊の暴走
辺野古、高江に目を向けろ――11日沖縄県で基地建設に反対している27人が国会を訪れ、辺野古や高江の現状を訴えた。8人の国会議員も出席した。
集会では写真と動画で辺野古や高江の現状が紹介された。今年2月、2基のヘリパッドが米軍に提供されてからオスプレイの訓練が激増した高江。低空を襲い掛かるように飛ぶという。
「ヘリコプターと違って、オスプレイは腹の底に響くような低音です。何とも言えない恐怖感です」(沖縄在住の参加者)
7月に工事が再開した高江では連日、反対する住民が機動隊に排除されている。7月にけが人が出た時も機動隊は、かけつけた救急車の通行を阻止したという。
集会に参加した琉球大学の高良鉄美教授(憲法)は「報道も規制されている。高江の状況があまりにひどい人権侵害で表に出せないのです」という。実際、8月には取材中の記者2人が機動隊によって強制排除されたが、政府はきのう、「報道の自由侵害に当たらない」とする答弁書を出した。
現地では日本とは思えないことがまかり通っている。