点滴異物混入事件 鍵かけずに管理が常態化

点滴異物混入事件 鍵かけずに管理が常態化
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横浜市の病院で、入院患者2人が異物を混入され相次いで中毒死した事件で、病院で患者に使用する点滴の薬剤について、鍵のかかっていない状態での管理が常態化していたことが、市が行った臨時の立ち入り検査でわかりました。
横浜市は11日、事件があった大口病院に対する臨時の立ち入り検査を行い、4階での点滴の薬剤の管理状況を中心に院長などから聞き取りを行いました。

この中で、院長は患者に使用する点滴について、「いつも鍵をかけずに保管していた。段ボールに入れて、ナースステーションの床や、薬剤を調合する台の上に置いたままのこともあった」などと説明し、鍵のかかっていない状態での管理が常態化していたことが、横浜市への取材でわかりました。

病院は事件のあと、点滴を鍵のかかる棚に保管することにしたほか、病棟に警備員を配置したり、防犯カメラを設置したりするなど、管理状況を改善したということです。

点滴を鍵をかけずに管理することは医療法上、問題はありませんが、横浜市は事件を重く見て、改善した状態を続けるよう病院に求めることにしています。

また、事件前に発生していた看護師の服が切り裂かれるなどの複数のトラブルについて、院長は事実関係を認めたということです。

横浜市は検査内容を精査し、今月中に公表することにしています。