大規模停電 送電施設の火災原因を特定し対策検討へ

大規模停電 送電施設の火災原因を特定し対策検討へ
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12日、埼玉県新座市にある東京電力の地下の施設で送電線のケーブルが燃える火災が起き、東京都内の合わせて58万戸余りが一時、停電しました。燃えたケーブルは35年前に設置され、点検は目で確認する目視で行われていたということで、東京電力は火災の原因を特定したうえで、再発防止の対策を検討するとしています。
12日午後、埼玉県新座市野火止の地下6メートルの深さにある東京電力の無人の施設で送電線のケーブルが燃える火災が起き、東京都内の11の区で合わせて58万戸余りが一時、停電しました。
東京電力はまだ内部を確認していないため、詳しい原因はわからないとしていますが、何らかの理由でケーブルを覆う絶縁体が破損した場合は、漏電して火災が発生するおそれがあるということで、この施設で起きたトラブルが原因と見て詳しく調べることにしています。
燃えたケーブルは、漏電を防ぐ絶縁体として、油を染み込ませた紙を中心部の銅線の周囲に巻き付ける古いタイプのもので、35年前に設置され、火災が発生した場合、油に引火するおそれがあるということです。
またケーブルの点検は年に1回程度、異常がないかを担当者が目で確認する目視で行われ、ことしは6月に実施していました。
東京電力は火災の原因を特定したうえで、古いタイプのケーブルに問題がなかったかや、点検のしかたが十分だったかを検証し、再発防止の対策を検討するとしています。