巨人 鈴木尚広選手 今季限りで引退へ

プロ野球・巨人で足のスペシャリストと呼ばれ、通算228盗塁を決めた20年目のベテラン、鈴木尚広選手が今シーズン限りで引退する意向を固め、13日正式に発表することにしています。
鈴木選手は、福島県出身の38歳、平成8年のドラフト4位で内野手として巨人に入団、1軍デビューは6年目と遅咲きでしたが、持ち味の俊足で頭角を現し、20年目の今シーズンまで試合終盤の代走の切り札としてチームに欠かせない存在となりました。
盗塁も平成17年から今シーズンまで出場の多くが代走ながら、12年連続のふた桁盗塁をマークして通算の盗塁数を228まで積み上げただけでなく、今シーズンはシーズン終盤に、盗塁成功率も200盗塁以上を達成した選手では歴代トップとなる8割2分9厘としていました。
また、優勝した平成20年には課題だったバッティングを克服し、1番バッターとしてセンターのレギュラーをつかみ、外野手で守備の優れた選手に贈られるゴールデン・グラブ賞も受賞しました。
プロ20年の節目となった今シーズンは、出場が近年ではもっとも少ない44試合にとどまり、クライマックスシリーズファーストステージでチームが敗れたあと、今シーズン限りで現役を引退する意向を固め、球団側に申し入れたということです。
鈴木選手は13日記者会見して、正式に発表することにしています。