記事詳細
国際機関から締め出しで再認識した「日本は信頼できるパートナー」 台湾の「双十節」祝う式典開催
台北駐日経済文化代表処主催の「双十節」を祝うレセプションが6日、東京都内のホテルで開かれた。6月に着任した謝長廷代表(台湾の駐日大使に相当)は、「蔡英文総統は日本との関係を重視しており、台日関係を一層強化するよう指示があった。台湾と日本の各分野の関係の強化に全力で取り組み、運命共同体に近づけていきたい」とあいさつした。
また謝代表は、9月下旬からカナダで開催された国際民間航空機関(ICAO)の総会に、中国の圧力で台湾が参加できなかった問題に触れ、「台湾の空は台湾自身が航空管制を行っており、国際の航空安全を話し合う場で、政治的理由で台湾を排除することは、旅客の安全を無視することにほかならない」と中国側の対応を批判した。
その上で、菅義偉官房長官が「台湾が何らかの形で総会に参加することが現実問題として望ましい」と発言したことを紹介し、「日本は台湾にとって信頼できるパートナーだと改めて確信した」と語った。
双十節(10月10日)は1911年の辛亥革命に由来した記念日。台湾は毎年、祝賀行事を開いている。