バッテリーの発火トラブルでリコール(無料の回収・修理)した韓国サムスン電子の新型スマートフォン「ギャラクシーノート7」をめぐり、交換後の機種が米旅客機内で発煙する事故があった。米連邦航空局(FAA)が調査を開始した。
ロイター通信によると、米東部メリーランド州ボルティモアに向かう米サウスウエスト航空の機内で5日、乗客男性が所有していた「ノート7」から煙が上がった。
妻の話では、発煙したスマホは、2週間前にリコールで新しい製品に交換したばかりだった。今回の発煙事故によるけが人はいないという。
同機種をめぐっては発売直後から発火トラブルが相次ぎ、米政府は機内などでの使用を禁止。米消費者製品安全委員会(CPSC)は「深刻な火災ややけどの危険が大きい」という声明を公表した。
その後、サムスンが9月に韓国や米国などでリコールを実施したが、韓国では交換した新製品でも急速な放電や発熱などの異常が生じたと報じられた。日本では同機種は発売されていない。