ジブリにいた1人のスタッフが亡くなった
スタジオジブリの色彩設計を担当された保田道世さん(享年77歳)が病気のため10月5日死去。 nijimen.net/topics/7922 pic.twitter.com/lVkLycSMQ7
それが保田道世さん
ジブリのほとんどの映画で、絵に何色を付けるかを決める色彩設計を担当していた保田道世さん(77)が5日、亡くなった
多くの人が追悼ツイート
あのジブリ飯と言われる美味しそうなご飯もキラキラした宝石の数々もなめらかな水の表現も保田さんの色彩設定があったからこそ。ご冥福をお祈りします。
それもそのハズ…
間違いなくジブリ陰の立役者
「ジブリ色」と評される色はやわらかく、優しい。その色彩の世界の生みの親であるのが保田さん
ジブリ作品のすべての色を保田さんがひとりで決めてきた
その手腕は映画毎に「ジブリ色」を作るほど
保田さんが使った色はナウシカで252色、ラピュタは301色、となりのトトロ303色、もののけ姫ではなんと546色にも上る
宮崎駿監督や高畑勲監督とは東映動画時代からの仕事仲間で、両監督から「戦友」「同志」と呼ばれる存在だった
74歳の時「崖の上のポニョ」を機に引退していたが、、
ある日、電話に出ると「70代がなんだ!しっかり作りなさい!」と駿に言われ、事務所に向かうと脚本を渡され「読んで」の一言。そのまま復帰
そのまま『風たちぬ』の色彩設計を担当されたとか
そこまで信頼されたのは圧倒的なこだわり
時には一から絵の具を作ることも
保田さんは時代背景などとは別に、登場人物視点でみたときにどう感じるかで配色を変えてきた
そのため、風立ちぬの以下のシーンで本当はこうもり傘(黒)がいいと思ったというほど
それが有名なこのシーン。
結果的には全体のバランスを見て、白い傘で配色しているが、本来黒が良かったというのは驚き…!
生きていた頃の自分を見つめる、清太と節子の“幽霊”が登場するシーンは、特殊な赤色が使われています。色彩設計を担当した保田道世氏は、高畑監督から阿修羅の写真集を見せられて、「阿修羅のごとくにして欲しい。内面から発光するような感じがほしい」と言われました。
ほかにも、高畑監督のこんな無茶ぶりオーダーにも答えてきたとか
「明暗などだけでなく、作品の人物の心境を反映し、色彩を変化させることで、心境を表現できる」
「同じ場面、同じ人物でも、横顔か正面かで、影の色もずいぶんと違いますし、そういうものにこだわることで、見ている人にとって自然な場面が生まれる」
ここまでのこだわりあってのジブリ映画
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