プレッシャーが本田圭佑を強くする。それはまたしても日本代表において証明された。
金髪のエース擁するサムライブルーは11日、ロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦に臨み、敵地で1-1と引き分けた。このゲームで最も存在感を放った選手こそ、久しぶりに最前線のポジションを任された本田だ。長年にわたり日本代表に君臨するこのベテランは開始5分に素晴らしいスルーパスで原口元気の先制弾をアシストすると、随所で巧みなポストプレイを披露。輝きを失った10番の香川真司とは対照的に、4番はメルボルンの地でチームを牽引していた。もちろんこれを不思議がっているのがイタリア人だ。所属するミランでは栄光の背番号10を纏いながら、ほぼ戦力外に等しい扱いを受けており、オーストラリア戦のパフォーマンスは多くのミラニスタを驚かせるものだろう。
彼の代表におけるプレイについて、伊『Milannews.it』も「本田圭佑はオーストラリア戦で最高のパスによって原口のゴールをアシスト。ミランに居場所は無いが、代表では主役だ。ロッソネーロで10番を任されるこの男は、日本代表のゲームになるといつも決定的な仕事ぶりを見せつける」と綴った。
彼のミランにおけるライバルとしては、たびたびスペイン人ウィンガーのスソの名前が挙げられるものの、日本代表でも示した通り、本田は中央に据えてこそ活きる選手だ。ヴィンチェンツォ・モンテッラ監督が今後本田を起用する算段があるのかは分からないが、この30歳がミランにもたらすものはまだまだ存在するように思える。