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【東京】

<参院選>主な候補者の横顔(1)

 改選数六に三十一人が立候補した参院選東京選挙区。主な候補者十五人の人物像を四回に分けて紹介する。(届け出順) 

◆高樹沙耶(たかぎさや)さん(52)=改革 新

 自然と共に生きる

 故郷の浜松市を飛び出し、十七歳で芸能活動をスタート。モデルを手始めに、女優としてドラマなどで活躍してきた。芸能界を目指したのは、歌手原田真二さんのコンサートを見たのがきっかけだった。「歌で人を笑顔にできる職業はすばらしいと思った」

 素潜りの深さなどを競うフリーダイビングにのめり込み、二〇〇二年にハワイで開かれた国際大会で二位に。同時に環境にも関心をもち、沖縄県・石垣島を拠点に自然と共存しながら生活する「ナチュラリスト」としても活動する。

 「海外で利用が広がる医療用大麻の日本国内での合法化を目指したい。有用に使えば国民のためになる」との思いから、政界入りを決意。「人は本気になればどんなことでもできる、と女優の仕事で学んだ。自分がやらなければ何も変わらない」。真っすぐな気持ちで新たな道に挑戦する。

◆鈴木麻理子(すずきまりこ)さん(31)=こころ 新

 海外生活13年糧に

 「迷うのは可能性があるから。迷ったらやった方がいい」。中山恭子代表のイベントを手伝ったことがきっかけで出馬を打診され、即断即決した。この五月のことだ。立候補には、これまで政治家にポジティブなイメージがなかった自身が一番驚いている。「未来をよりよく変えていくツールが政治、そのリーダーが政治家。そう伝えて、少しでも日本を変えたい」

 父の仕事の関係で米国やカナダで十三年過ごした。帰国子女の多い都立国際高(目黒区)を卒業、米国の大学に進んだ。現在、経営コンサルタント。もちろん特技は英語だ。無類のラーメン好きだが、最近は和食のだしに魅了され「次世代に伝えたい」と考える。

 好きな言葉は「七転び八起き」。「はい上がる人を見ると燃える自分でありたいし、何度でもやり直せる社会にしたい」と公約に子どもの貧困対策を掲げる。

◆田中康夫(たなかやすお)さん(60)=お維新 元

 同じ志を集め力に

 「地域から変えていく。憲法の良いところは残す。目指す頂は同じだ」と、おおさか維新の会から出馬を決めた理由を説明する。統治機構改革や、幼児期から大学までの教育無償化を掲げるおおさか維新の憲法改正原案に共感したという。

 ベストセラー小説「なんとなく、クリスタル」を発表したのが一九八〇年。二〇〇〇年からの長野県知事時代は「脱ダム宣言」で注目を集めた。〇七〜一二年に参院、衆院議員。「政治や社会に関心があるからこそ、特定の支持政党を持ち得ない『ウルトラ無党派層』の選択肢に」と話す。

 最近よく使う言葉は「微力だけど、無力じゃない。」。「皆、微力だが、同じ志という一点で参加できる人がいれば、決して無力ではない」と思いを込める。十歳年下の妻と「娘」と呼ぶトイプードルのロッタの「三人」家族。娘との散歩がリラックスの時間だ。

◆増山麗奈(ますやまれな)さん(39)=社民 新

 娘との平和の約束

 東京芸術大学の絵画科に在籍中、天安門事件十周年のパフォーマンスに参加し、中国人芸術家が表現と社会運動を同時に実践する姿に衝撃を受けた。「自分にとっての戦いは何だろう」と考える中で資本主義のあり方や戦争にぶつかり、奇抜な格好でデモに出掛けたり、イラクの子どもと作品を共同製作する活動などを続けてきた。高市早苗総務相が放送局の電波を止める可能性に言及するなどメディアへの圧力の強まりを感じ、「これまでの活動では社会は変えられない」と政治への挑戦を決めた。

 祖父直太朗さんは日本社会党の結党に関わり、祖母秀子さんは埼玉県和光市議を務め、政治家のDNAもある。夫はジャーナリスト志葉玲さん。二人の娘と交わした「平和で格差のない社会をつくる」との約束を守るため給付型奨学金制度の創設や脱原発、安全保障関連法廃止に力を入れる。

 

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