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【原田知世に聞く】
「あの頃は歌うことが自然なことだった」…時をかけた少女時代の名曲を カバーアルバム「恋愛小説2~若葉のころ」
その他にも、アルバムには子供の頃の思い出にあふれた曲が並ぶ。ただ「当時はすごく子供だったので、歌詞の意味を理解しないまま、丸覚えで歌っていた」という。
「木綿のハンカチーフ」(太田裕美)については、「ああいうふうに、物語になっていて、それが男女のかけあいというか…。しかもデュエットではなく、太田さんが1人で歌い分けているんですよね。なんて切ない曲だったんだろうというのが、より胸に響きました」。
また、「SWEET MEMORIES」は、「松田聖子さんがすごく若い頃に歌っていたのを自然に聴いていましたが、よくよく聴くととても大人の女性の歌だなと思って。昔の恋を思い返すようなことにも驚きました」と話す。
知世自身の今作のミュージックビデオにも収録されている「September」(竹内まりや)は、「サウンド感や、まりやさんの歌声のポップさ。それとは裏腹な切ない歌詞との間にあるアンバランスさやギャップが、よけいに切なくさせられる」…。
さまざまな感情が、収録中にはよぎっていった。
そうした曲を並べて改めて感じたことは「名曲ばかり」ということ。そんな名曲を子供の時分に「伸び伸びと楽しく歌っていたことを思いだして」歌ったという。
初回限定盤には小沢健二の「いちょう並木のセレナーデ」も収録された。これは昨年、知世が主演したドラマ「三つの月」の劇中で、自身が歌って話題になった。平成6年の作品で「自分の声にフィットして、歌っていて心地良かった曲」だ。
「ずっと歌いたかった曲」を集めたが、それぞれの個性は異なる。それでいて知世のフィルターを通すことにより、まとまった世界観ができあがった一枚。知世自身はそれを「オリジナルアルバムのように聴いてもらえたら」と話す。
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