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【原田知世に聞く】
「あの頃は歌うことが自然なことだった」…時をかけた少女時代の名曲を カバーアルバム「恋愛小説2~若葉のころ」
原田知世(48)が最新アルバム「恋愛小説2~若葉のころ」で多くのリスナーを魅了している。昨年に発売した洋楽カバーアルバム「恋愛小説」に続く作品で、今回は自身が少女時代に聴いていたという邦楽のカバー曲を集めた。知世らしい透明感のある歌声が、かつてのヒット曲に新たないぶきを与えており、実に心地良い世界が広がっている。(兼松康)
「当時はまだ歌手になりたいという夢も全然なくて。でも歌番組が全盛の時代でしたから、よくテレビを見ては歌を覚えて。2つ上の姉(=女優の原田貴和子)と2人で歌っていましたね」
自身の少女時代を知世はこう振り返る。まさに「どこの家の子もピンクレディーを踊れたし、生活の中に音楽があって、歌うことが日常の自然なことだった」という時代だ。
明るい性格だったが、クラスの中では目立ちたくなく、大勢の前ではそうした面を発揮することなく、家に帰ってから姉と元気に遊んでいた。その頃の思い出を象徴するのが、まさにこうした時代の歌謡曲だったのだ。
最新アルバムにも収録された「異邦人」(久保田早紀)も当時のお気に入りの曲の一つだ。「久保田さんの声や歌い方が好きで、独特のこぶしのようなものがあるんですよね。練習してもなかなかうまく歌えなくて。子供ながらに姉と研究して歌っていましたね」。ライブなどでも久保田の曲を歌う機会はあったが、今回、初めてCDとして形になった。
原田真二の「キャンディ」はレコードを買ったという。他の歌謡曲とは異なり、「洋楽っぽい雰囲気があって、メロディーラインもキャッチー。声も印象的だし、ピアノを弾きながら歌っていた原田さんも印象に残っています」。
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