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「残業100時間で過労死は情けない」のか? 電通女性社員自殺めぐり武蔵野大教授の投稿が炎上 大学は処分へ

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「残業100時間で過労死は情けない」のか? 電通女性社員自殺めぐり武蔵野大教授の投稿が炎上 大学は処分へ

高橋まつりさんの遺影と母親の幸美さん=7日、東京・霞が関(天野健作撮影) 高橋まつりさんの遺影と母親の幸美さん=7日、東京・霞が関(天野健作撮影)

 「残業時間が100時間を超えたくらいで、過労死するのは情けない」とするコメントをニュースサイト「ニューズピックス」に武蔵野大学の長谷川秀夫教授が投稿したところ、「現場が分かっていない」「あまりにひどい考え」などと批判する声がネットであふれ返る事態となっている。大学側は謝罪し、長谷川教授を処分する意向を示した。

 長谷川教授が投稿した時間には、電通の新人社員だった高橋まつりさん=当時(24)=の自殺について、三田労働基準監督署が過労死と認定したニュースが報じられていた。

 遺族側代理人の川人博弁護士によると、昨年4月に入社した高橋さんは入退館記録から昨年10月が130時間、11月は99時間の残業をしていたとみられ、12月25日、住んでいた寮から投身自殺した。

 長谷川教授は7日夜、「過労死等防止対策白書」を政府が発表したという毎日新聞の報道を受けてニューズピックスに投稿。「月当たりの残業時間が100時間を超えたくらいで過労死するのは情けない。会社の業務をこなすというより、自分が請け負った仕事をプロとして完遂させるという強い意識があれば、残業時間など関係ない」などとコメントしていた。

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