【DeNA】ハマの番長命名「成りあがり」ローテで鯉狩り…初戦モスコ、2戦目・三嶋

2016年10月12日6時0分  スポーツ報知
  • 笑顔で選手たちの動きを見る三浦
  • 最終ステージの先発予想

 クライマックスシリーズ(CS)は12日、セ、パ両リーグの最終ステージ(S)が開幕する。セは25年ぶりの優勝を果たした広島が、3位から勝ち上がったDeNAとマツダで対戦する。

 巨人との延長11回の激闘から一夜明け、DeNAナインはこの日、広島入りした。今季限りで引退する三浦大輔投手(42)は「何も意識することはないよ。みんなで力を合わせてやるだけ」と後輩たちを後押しした。

 三浦は投手コーチとしてマツダで先発陣の調整を見守った。投手練習では通常の10倍となる50人以上の報道陣が詰めかけ、「ここまで連れてきてもらってありがたい」と感謝した。だが、広島の地がエンディングではない。目指すは日本一だ。

 19・5ゲーム差をつけられた首位カープが相手。DeNAが借金2でペナントを終えた一方、広島は貯金37と圧勝した。それだけに番長は前日の試合後、最終Sに向けて「成りあがりですね」と敬愛する矢沢永吉の代名詞を使い、決意を込めていた。その魂を受け継ぎ、YAZAWAの出身地・広島で先発陣が決戦のマウンドに上がる。第1戦に先発予定のモスコーソは、「20年以上もキャリアを積むことは尊敬だ。大舞台は大好きだし、1球に全力を込める」と意気込んだ。

 10日の巨人戦では今季の大半を2軍で過ごした嶺井が延長11回に決勝打。2戦目に予定の三嶋は同じように、9月まで2軍暮らしだった。大役に「すごくうれしかった。自分もしっかりと戦力になりたい」と気合十分。「ビジターでヒール役になると思うけど、はね返す投球をしたい」という右腕だが、遠く離れた本拠地からも後押しが届く。

 第1戦から横浜スタジアムの内野スタンドを開放し、パブリックビューイングの開催が決定したのだ(第4戦以降は未定)。ハマスタからの声援は、完全アウェーで戦うベイ戦士にとって、大きな力になる。「もう一度、ユニホームを着て戻ってこられるように」と番長。リーグ3位から、98年以来の日本一へ―。成りあがりのストーリーを最終章の日本シリーズにつなげるため、総力を結集させてカープに立ち向かう。(神原 英彰)

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