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三浦九段、将棋ソフト使用か 竜王戦挑戦取り消し

2016/10/12 22:09
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 日本将棋連盟(谷川浩司会長)は12日、15日に開幕する第29期竜王戦七番勝負(読売新聞社主催)で挑戦者に決まっていた三浦弘行九段(42)の出場を取り消すと発表した。将棋連盟の島朗常務理事によると「竜王戦の挑戦者決定トーナメントの対局中、疑義を招く行為があった」ことを理由にしており、頻繁に席を離れていたことから将棋ソフトを使ったとの疑いがもたれている。

三浦弘行九段=共同

三浦弘行九段=共同

 12日、将棋連盟は三浦九段を今年12月31日まで出場停止処分とした。島常務理事によると、三浦九段は電子機器を使った不正行為について否定しているという。渡辺明竜王(32)との七番勝負には、挑戦者決定三番勝負に出場した丸山忠久九段(46)が繰り上がりで出場する。

 これに対し、三浦九段は「全くのぬれ衣で、不正行為は行っていない」と話している。今後の対応については弁護士と相談するという。

 将棋連盟はプロ公式戦で棋士がコンピューターソフトを用いて対局する不正行為を防ぐ目的で、対局室にスマートフォンなど電子機器の持ち込み禁止を含めた規制策を決め、5日に発表したばかり。新しい規定は「対局者は電子機器を所定の場所に預け、対局中の使用は禁止する」「対局中の東西の将棋会館から外出は禁止する」の2つ。12月14日から実施する予定で、電子機器の使用が発覚した場合は除名処分の対象となるとしている。

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