蓮舫代表「支持率で言うとアリがゾウに向かう戦い」…衆院東京10区補選
2016年10月12日6時0分 スポーツ報知
小池百合子氏(64)の東京都知事への転出に伴う衆院東京10区の補選が11日、告示された。自民党公認で立候補した前衆院議員の若狭勝氏は、豊島区のJR池袋駅西口で「優秀な成績で勝たなくてはいけない」と第一声を上げ、小池氏や自民党の二階俊博幹事長らが応援に駆けつけた。若狭氏の対抗馬となる民進党新人の元NHK記者・鈴木庸介氏の応援演説には、蓮舫代表(48)が駆けつけた。福岡6区は、自民系の無所属2人が立つ分裂選挙となった。
蓮舫氏は東京・豊島区のJR大塚駅北口で鈴木氏の応援演説を行った。街宣車の前に蓮舫氏が現れると、約300人の聴衆から大きな拍手が巻き起こった。今回の補選は、百合子VS蓮舫の「女の代理戦争」と見る向きもあるが、演説では小池氏、若狭氏について一切触れず。「お願いはただ一つ。私たちの仲間、鈴木庸介にお力をください」と訴えた後は安倍政権の経済政策の批判に終始した。
演説後は、報道陣の取材に「支持率で言うとアリがゾウに向かう戦いと思っていますが、介護・年金などの社会保障が争点だと思う」と語り、「(選挙に勝つ)工夫はないですし、まっすぐに鈴木庸介の思いを伝えていくことに尽きると思う」と話すにとどめた。
築地市場の豊洲移転延期などの取り組みで都民の支持を高める小池サイドへの批判は、逆効果と判断したとみられるが、豊島区在住の50代主婦からは「安倍政権批判だけでなく、対立候補との違いをもっと聞きたかった」という声も漏れた。