記事のリンク貼っていいのかちょっとわからなかったんで、貼りませんけども、Googleさんで「ケンタッキー 骨 キングギドラ」とか「ケンタッキー 骨 スカイツリー」で検索すればいくつか出てきます。キングギドラよりもスカイツリーの方が良い検索結果にはなるかも。
この件の流れを簡単にまとめると、
- ケンタッキーを食べた後の骨でキングギドラの骨格が作れるのか試してみる
- でけた!ネットに投稿
- テレビ企画会社「いいね!1万円でもう一回作ってよ」
- 1万てぇ、俺の価値はその程度なのか…
って感じですね。これについて感じたことを書いてみます。
失礼な言い方になりますが、商売ヘタだな、と感じました。最近「質」の話ばかりになっていて申し訳ないのですが(と言っても、あくまでも個人的なブログであって読まれることは期待していないので、そんなに申し訳ないとも思ってないんですけどね、へっへーん(*'ω'*))、これも質に関わってくると思います。
この2つの記事で書いたんですけど、ほとんどの人はモノの質がわかりません。ブコメで誰かにも書いて頂いたのですが、自分の専門外のことに関しては基本的に門外漢なんですよ。わからないのが悪いと言っているわけではないのですが、わからないのが当たり前なんです(でも政治に関しては自分の生活に関わることですからある程度勉強した方がいいと思いますよ)。
ケンタッキーの骨でキングドラ作った人はおそらく尋常ではない苦労をしていると思うのですが、その苦労というのは作った本人だからこそわかるのであって、その過程を全く見ていない人にはわかりません。そもそも何の関係もない人に理解してもらうことを期待するのが間違いであって。
そもそも、制作者さんが商売を目的にやっているかどうかはわからないので「商売ヘタ」ではかなり失礼なのですが、とりあえずこの技術でやっていくのだろうと仮定してですけど、その前提で「14年の結果が1万円だったのか」は違うと思います。
なんだろうな、日本って職人気質の人が多いんですよ。それで、職人気質の人は「良いモノを作れば売れる」と考えています。
例えば、時計。日本の時計の技術は本当にすごくて、時を刻むという点では世界トップの技術を持っています。代表的なメーカーではセイコーさんとかシチズンさんとかがいらっしゃいますが、本当にすごくて、時間の誤差はないし、時計は丈夫で壊れないし、軽いし、しかも超安いんです。でも、売上では正直うーんみたいなところがあります。
一方、ロレックスは、日本メーカーほど時間は正確ではないし、デカいし、ゴツイし、重いし、しかも超高い時計を販売しました。それなりに売れています。
この違いですよ。時計の時間の正確性とか素人は分かりませんし、時計を軽くすることがどれだけ大変なのかとか興味ないし、そもそもそんなの求めてないし、ってなっちゃいます。
それだったら、なんか難しいこと言っているものよりも、「ジャーン!!」みたいなインパクトがあって有名なモノの方が分かりやすくて良い感じですよね。
モノの質というのは売上には直結しなくて、売れる売れないは単に需要の問題です。で、その需要を作るためにマーケティングというものがあります。だから売り方の問題なんですよ、質ではなくて。
でも、確かに質の高いものを作れば売れる時代ってありました。しかし今はもう時代が変わっていますから、質では売れません。昔成功したからと言って、それが現代でも適用できるとは限りません。
だから、これ言ったら怒られるかな、職人気質の人みんなに言えるんですけど(敵に回したな(笑))、良いモノ作って売れないって嘆いている人が多いんですけど、単に褒めてほしいだけだったら、お金を払うべきなのは制作者側だと思いますよ。
客側からしたら、よくわからないものを何で買わなければならないの、って話です。売りたいんだったらお客さんが求めるものを作らないと売れません。
だからこそ、お客さんの求めるものを知るためにマーケティングをするんです。もしくは、求めていなくても無理やり市場を作り出すようなことをしていきます。マーケティングに関しては大企業の手法は勉強になりますよ。
昔はマーケティングというと一部のお金持ちしか出来ませんでしたが、今はネットも発達していますし、個人でも、そしてお金をかけなくても十分可能になっています。それに今は売り方も多様になっていますから、色々できることはあるように思います。作った物をそのまま売るだけではもったいないです。
しかしその企画会社の人間は極めて愚かな人間だと感じました。