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世界中の男子が憧れる「ポルシェ」、社長は北関東の地銀出身!|成毛眞の外資系企業探訪記

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本日の訪問先は、ポルシェジャパン。「緑の中を走り抜けてく真っ赤なポルシェ」と山口百恵が歌った、あのポルシェである(若い人には何のことかさっぱりわからんであろう。お父さんに聞いてください)。

ポルシェ ジャパン株式会社 Porsche Japan KK
本社所在地:東京都港区虎ノ門1-23-1 虎ノ門ヒルズ森タワー
創立:1996年
従業員数:61名
社員の国籍:日本人95%、ドイツ人5%
社内公用語:日本語、英語
(外国籍社員が同席するミーティングはすべて英語)


本社は移転したばかり。受付はお祝いの胡蝶蘭で埋め尽くされていた

本社は移転したばかり。受付はお祝いの胡蝶蘭で埋め尽くされていた


男の子なら一度は憧れるポルシェ。セレブが乗るポルシェ。成功者の証、ポルシェ。ポルシェジャパンの取材と聞いて、すっかりポルシェに乗る気になっていたシニア記者大西は、虎ノ門ヒルズにあるポルシェジャパン本社に着いて愕然とした。

ポルシェがない。真っ赤なポルシェはどこ? 「911」はどこ? 「マカン」は?

そうか、ここは本社なのか。営業戦略を立てたたり、ドイツの本社とのやり取りをしたりする場所であって、クルマを売る場所ではない。

別に落胆なんかしてませんよ。「役得でポルシェに乗れるんじゃないか」なんて、期待してませんから。

ミニカーならありました

ミニカーならありました


「お、ご苦労さん」

テンション落ち気味のシニア記者の肩をたたく、殿こと成毛眞「HONZ」代表(編集注:呼称の由来は当連載第一回をご参照ください)。先ごろ「マカン・ターボ」をお買い上げになった殿は、試乗になど何の関心もない。だって毎日、「自分のポルシェ」に乗れるんですもの。

「ようこそ、いらっしゃいました」

29階に到着すると、今日のお相手、ポルシェジャパンの七五三木敏幸社長がにこやかに出迎えてくれた。よく日に焼けた顔と引き締まったボディ。一目でアスリートとわかる。それもかなりのレベルだ。

七五三木社長

2014年2月より社長を務める七五三木敏幸氏


名刺交換を済ませた殿が、少し照れ臭そうに切り出した。

成毛「いや、もう50万回くらい聞かれてるんでしょうけど、とりあえず、お約束で。変わったお名前ですねえ」

七五三木「はい、七五三と書いて『しめ』と読みます。しめ縄の『しめ』です。地鎮祭で四隅に杭を打って、しめ縄を渡しますよね。あの杭のことを群馬県では七五三木と呼びます。地域によって別の字をあてますけどね」

成毛「なるほど、群馬。あそこは自動車産業が集積していますもんね。昔から自動車がお好きでしたか」

いやいや、と手を振る七五三木社長。

七五三木「高校まではサッカーですね。初めてテレビで生中継されたW杯の決勝を観て、『俺はドイツに渡ってプロになり、帰化してW杯に出る』と妄想していました。毎朝5時30分に起きて自主練をしまして。高校1年でインターハイ、2年の時に群馬選抜で国体に出ました」

なるほどフットボーラーでしたか。どうりで締まった体をしておられる。殿も同じ感想を持たれたようである。

成毛「今でも蹴ってますか」

七五三木「はい。40歳以上のチームでやっています。チームメイトに60歳を超えた元日本代表がいるんですが、腹筋なんかピキピキですよ。でもみんな5分で交代。無理してターンすると、筋断裂ですから」

成毛「ああ、それ危ないんですよね。私は北海道出身なんでスキーをやっていましたが、急斜面を昔のイメージで滑ると危ない、危ない」

殿、話が「お達者クラブ」になっております。そろそろ本題に。

成毛「で、自動車にはまったのはいつですか」

七五三木社長の目が、キラリと輝く。

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