僕は、生粋の「いじられキャラ」です。物心ついた頃にはすでにいじられていたので、もうかれこれ20年以上いじられキャラとして生きているわけですね。
いじられキャラって、実際「いじめられている」とか、そこまでいかなくても周囲から見ると「馬鹿にされている」のとほぼ同じなわけです。僕自身それがものすごい嫌だった時期が過去にあったので、ここ数年はいじられないようにしてきました。
それはあまり人と会話しなかったり、無愛想だったり、基本的に不機嫌そうな雰囲気を出したりして、なんとかいじられないようにしてきました。隙を見せるといじられることを、長いいじられキャラ人生で知っていたので。
しかし、そんな努力も無駄なのかもしれない。
というのも、今働いている会社でもバッチリいじられるようになってしまいました。しかも別のラインの人から……。それまでほぼ会話したことがなかった人からいきなり「君ってキャラが面白いよね」と言われるようになり、その人が(冗談だろうけど)うちのラインリーダーに「この人、うちのラインに欲しいんだけど」なんてことを言っている始末。
同じラインの人ならまだしも、全然一緒に働いたことのない人からもいじられるわけです。繰り返しますが、働いたことがないどころか話したこともほとんどない人、にも関わらずいじられるわけです。もはや、僕が自身の「いじられ体質」に抗うことはできないのでしょう。
そういえば、数年前にも似たようなことがありました。それは仕事とかではなく、普通に乗っていた電車の中での出来事。僕はただ吊り革を掴んで立っていたのですが、見知らぬ大学生ぐらいの男子数人にさりげなくいじられていました。僕は気付かない振りをしていましたが、20年以上もいじられ続けていればすぐに分かってしまいます。まあ別にその大学生たちとは何もありませんでしたが。
電車の件も今回の件もそうですが、こういう事が今まで何度もありました。そこから、僕は一つの教訓を得ました。それが、
「キャラクターというのは、自ら出さずとも"滲み出てしまう"ものである」
ということです。いじられるような言動を自らとらなくても、もうそのキャラクター性は雰囲気として僕の全身から滲み出ているのでしょう。だって、そうでなければほとんど話したことがない人から「キャラが面白い」なんて言われないでしょう、常識的に考えて……。
20代前半の頃はこんなキャラクターが本当に嫌で、いじってくる奴に対してもうるせーよいじってくんなボケ死ねとか思っていましたが、最近はそんなに嫌になることも減りました。まあそれでも、いじり方が下手な人にいじられるとイラッときてしまうんですけどね(笑)
かつて成人式で、中学の同級生に「お前は30歳になってもいじられ続けそうだな」と言われましたが、どうやら当たってしまいましたね。いやこのままだと、40になっても50になってもいじられ続けそうな気がするぞ……?(笑)