外国人観光客に不法就労させた疑い 宿泊施設経営者ら逮捕

外国人観光客に不法就労させた疑い  宿泊施設経営者ら逮捕
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札幌市の宿泊施設で宿泊代を免除する代わりに、マレーシアなどから訪れた外国人観光客を清掃員として不法に働かせていたとして、施設の経営者ら3人が出入国管理法違反の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、札幌市中央区の宿泊施設、「カオサン札幌ファミリーホステル」を運営する東京・墨田区の会社社長、小澤弘視容疑者(45)や、現場の責任者で札幌市中央区の会社員、野浪迪子容疑者(34)ら3人です。

警察によりますと、小澤容疑者らは就労資格のない短期滞在のビザで入国した外国人観光客に、1泊2000円の宿泊代を免除する代わりに、施設の清掃やシーツの交換作業をさせて、不法に働かせていたとして、出入国管理法違反の不法就労助長の疑いが持たれています。

警察は11日、この施設を捜索し、実際に清掃員として働いていた32歳のマレーシア人と19歳の中国人の女性観光客2人を確認し、不法就労の疑いでその場で逮捕しています。

警察によりますと、小澤容疑者は主に外国人観光客向けの宿泊施設を札幌のほか、東京や大阪など全国13か所で運営し、予約サイト上で、「最も安く宿泊できる方法」などとして、英語で宿泊者を募集していたということです。

調べに対して、小澤容疑者は「ボランティアをしてもらっているつもりで、働かせた意識はなかった」などと供述し、容疑を一部否認しているということです。

警察は、札幌以外の施設でも外国人観光客を不法に働かせていた疑いがあると見て詳しく調べています。