米国会社四季報から米国株投資は始まる
米国会社四季報が出ていました!3連休にすっかり浮かれて、バーベキューやら同窓会やらで忘れていました。
米国会社四季報 2016年 秋冬号 2016年 10/19 号 [雑誌]: 週刊東洋経済 増刊
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2016/10/11
- メディア: 雑誌
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米国会社四季報は毎回本当によくまとまっていて、分かりやすく仕上がっています。
この本が情報を得にくい米国株投資にとっての橋頭堡になると言って良いと思います。Kindleでも書籍でも良いのですが、私は書籍が好きです。
紙媒体はやはり一覧性において優れているので、だらだらとお茶しながら読んだり、寝る前に読んだり、気楽に読めますね。
今後の相場をどう読み解くか
今の経済の拡大がどこまで続くのかに興味があります。世界各国の協調的な金融緩和は裏を返せばチャイナショックやブレグジット、ドイツ銀行問題と言った諸問題の先送りとも言えます。
歴史上においてこれだけ世界的に、そして大規模な緩和策がとられたことはありません。リーマンショックからすでに10年近く過ぎています。それなのに金融機関の業績をみても分かるように、完全にリーマンショックの痛手から逃れたわけではありません。
今年は冬のチャイナショック、6月のブレグジットと2度の下げ局面がありました。
これだけは確信を持って言えるのですが、今後1年間においても間違いなく下げ局面はあります。もともと大した企業実績ではないのに、緩和でどうにかこうにか凌いでいるのが現状だからです。
私たちは、このような局面にあって、どう行動をすべきなのでしょうか。
来たるべき暴落に備え、確たるインカムを積み上げること
世界経済はリーマンショック以来の脆弱性を内包しつつも、まだまだ捨てたものではないです。なぜならば、世界中の国が経済的な成長を目指しているのはいつの時代も変わらないからです。
そのために対立したり出し抜いたりしながらも、おおむね協力体制を築いています。
つまり暴落しても回復は絶対にさせるであろうということです。
だとすれば、私たちはどうすればよいのでしょうか。
- 手元にキャッシュを厚めにおいておく
- ドルコスト平均法を採用する
この2つが防衛策ということになります。暴落を予期して売るのではなく、暴落時に買える体制を持っておくのです。
1は難易度が高いです。私たちは機会損失になかなか耐えられないからです。来たるべき暴落がいつのことなのか。数か月後なのか、数年先なのか。資金をプールさせておくのは、インカムの放棄を意味します。インカムの誘惑にはなかなか勝てません。
2は固いです。暴落局面では下がった株をより多く買えるからです。株数と配当を増やすのは楽しいことです。
いつ暴落がきても良いように、所得をしっかり確保しておき、暴落局面でも淡々と買い増せる体制を整えておきたいものです。
米国会社四季報は、来たるべき暴落の時に何を買うのか、シミュレーションするのにちょうどよい本だと思います。銘柄研究はこの本から始まります。