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国防省前で迷彩服の1000人デモ 軍改革に不満か

軍事施設区域立ち入り禁止を示す「軍事禁区」の標識の近くで抗議デモをする迷彩服の男たち=北京市中心部で2016年10月11日、AP

 【北京・石原聖、台北・鈴木玲子】北京市中心部の中国国防省前で11日、迷彩服姿の元軍人らとみられる約1000人が集まり、抗議デモを始めた。参加者の一人は毎日新聞の取材に「退職後の手当てが不十分なまま人員が削減されることへの不満だ」と目的を語った。習近平指導部が昨年から断行する兵力30万人削減など大規模な軍改革への不満が背景となった抗議活動の可能性が出てきた。元軍人らによるデモは中国の地方都市では散発的に発生しているが、首都・北京の軍中枢での大規模デモは極めて異例だ。

 現場は北京の目抜き通りである長安街沿い。「八一大楼」と呼ばれる国防省のビル周辺で、中国人民解放軍の最高指導機関である中央軍事委員会のオフィスもビルに入る。AP通信によると、数百人の警官隊が出動。双方のにらみ合いは深夜に及んでいる。現場周辺は一般市民が立ち入れない「軍事禁区」であり、軍の上層部が黙認している可能性がある。

 中国の民間組織「民生観察」のサイトによると、参加者の一部は「河北・志願兵 軍人の尊厳を」などと書かれた横断幕を掲げていた。志願兵は軍の部隊で10年以上の長期間兵役に就くが、除隊後に仕事のあっせんなどがなく、失業状態になる者もいるといわれる。

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