大宇造船海洋、希望退職1000人募集

 経営難に直面する韓国造船大手、大宇造船海洋の関係者は5日、勤続10年以上の従業員を対象に希望退職を募集し、約1000人を削減する方針であることを明らかにした。同社の従業員数は1万2700人で、一気に10%近くを削減することになる。

 大宇造船海洋は早ければ今週中にも希望退職募集の通知を社内で出す計画だ。今回は昨年の海洋プラント部門での多額損失発生以降初めて、生産職(約7000人)も希望退職の対象に含まれる可能性が高いもようだ。同社では昨年10月、勤続20年以上の事務・研究職約300人が希望退職しているが、生産職は対象外だった。

 大宇造船海洋は当初、昨年末に債権団から4兆2000億ウォン(約3880億円)の資金支援を受け、2020年までに新規採用の最小化などで従業員数を1万人まで増やす計画だった。しかし、受注低迷が早期に解消できないとみられることから、結局は追加的な人員削減に踏み切った格好だ。同社関係者は「1000億ウォン以上と予想される慰労金確保策を立て、労組と協議を行った上で、希望退職募集を行う方針だ」と説明した。

金起弘(キム・ギホン)記者
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