毎週水曜日はこの企画、「ゲームは一日30分」です。月曜日をスタート、次の日曜日までを1ターンとして、子育て中の社会人である私がその週にどれだけゲームに時間を使えたか、ゲームライフを振り返ります。
企画変更時にも一度書いた事ですが、私は据え置き機でゲームをする際、最低2時間くらいはぶっ通しでプレイしたいという気持ちがあります。しかし、子育て中の今、それだけの時間を一度に作るのは難しく積みゲー化してしまうゲームが多々あります。
そこで、一日30分区切りで遊んだら、どういうプレイ感覚を得られるのか、2時間以上でないと満足できなかった人間が満足できるのかを検証してみるのが当企画です。
時間的負担が大きい企画なので細かくルール変更があるかもしれませんが、あらかじめご了承下さい。
「BioShock Remastered」編 第1週目
タイトル:「BioShock Remastered」
機種:PC(Steam)版
購入時価格:無料(通常版からのアップグレード)
推定クリア時間:12時間
現在までのプレイ時間:0時間
9月のリマスターラッシュ、「BioShock」、「Dead Island」、「Dead Riging」の中からどれかを買おうと思っていた矢先、なんとSteam版の「BioShock」が無料でアップグレード対応となりました!
しかも、以前は公式に対応していなかった待望の日本語化まで実装という事で、セールで購入してからずっと寝かせていた「BioShock」への攻略意欲が急に高まったので今回は「BioShock Remastered」を攻略して行きます。
…と、一度は決めたものの、実は今回、「BioShock」からのゲームの変更を月曜日時点でかなり迷いました。理由はフリーズの多さです。
月曜日だけで3回のフリーズを経験し、対策としてこまめなセーブも心がけていたのに、何故かセーブデータ毎消える(全部では無く最新30分程度のもの)という凶悪な問題が発生。おまけにフリーズ後の最初の起動時の選択で「設定を初期化しても良いですか?」みたいな質問が英語で出てきて、うっかり読み飛ばすと設定がすべて初期化されてしまうというトラップ付き。
さらに追い打ちをかけるようにWindows10を1607バージョンに更新したらGPUが認識されなくなるという問題も発生。これは「BioShock」のせいではありませんが、色んな事が重なってしまって本格的なプレイ前からかなりやる気を削がれてしまいました。(この問題はバージョンを戻すことで解決しました)
しかし、これら全ての問題を差し引いてもやっぱり魅力的なのが「BioShock」の世界観なのです。
私はSFファンで、特にロバート・A・ハインラインの「月は無慈悲な夜の女王」とか機械による管理社会をモチーフにした作品が大好物だったりします。「BioShock」の舞台はオーバーテクノロジーで発展している謎の海底都市「ラプチャー」。何か謎の事件が発生しており、都市は既に殆ど廃墟。中に残っているのは殆どが狂人。この舞台設定だけでもゾクゾク来ますね。
この海底都市の描写が本当に見事に映像として見られ、探検できる。これはとても魅力的な事です。画質面ではもしかしたら最近のものよりは見劣りするかもしれませんが、建物のデザインやUIのデザインなどは古びる事が無く、「BioShock」の世界観にプレイヤーを引き込んでくれます。
ちなみにフリーズ問題は金曜日にパッチが配信されて、うちの環境ではやや改善されました。安定度を優先する場合は素直にPS4版を購入した方が良さそうです。
前回のおさらい
先週は6週に渡ってお送りしてきた「Batman: Arkham Asylum」編がとうとう終了。
やはり、長期間かけてクリアした時の爽快感、達成感は物凄く良いもので満足感も最高潮に!
しかし、クリアとほぼ同時に風邪を引いてしまい、次のゲームの下準備などの考えていた予定を大幅に変更。微熱に悩まされながら、家事、育児以外は殆どNetflixやバンダイチャンネルを見ながら寝て過ごした一週間でした。
せっかく育休に入ったのに、なんだか勿体ないですね。
今週(10月3日~10月9日)のプレイ時間
月曜日 2時間
火曜日 15分
水曜日 ×
木曜日 ×
金曜日 ×
土曜日 2時間
日曜日 1時間
何度か書いておりますが、私は10月中は育休で仕事はお休みを頂いております。これについてちょっと補足を。
この育休、子供が生まれた9か月前から計画していたもので、その当時は子供をまだ保育園に預ける予定が無かったのです。ところが、嫁の強い仕事復帰願望が出てきたので、すでに時季外れの3月から保育園を探し始め、運良く6月に定員空きにより認証保育園に入園。結果、育休とは言うものの、子供が保育園に行っている間は3~4時間程度、家事も育児も無い空き時間が出来ており、通常よりもプレイ時間が長めに確保できております。
今週も引き続き、風邪に悩まされる一週間でした。ようやく熱が引いたのが日曜日。
生活改善で午前1時までには寝るようにしたものの、結局2週間近く風邪が長引いてしまいました。今も咳は残っていますが、何とか熱は引きました。季節の変わり目は注意が必要ですね。皆さまも体調にはお気を付けください。
週前半は風邪がそこそこキツく、思ったほどプレイできませんでしたが、他の日はかなりの時間を確保できました。
しかし、前述のフリーズ問題もあったので色々含めて満足度はやや低め。
やはり何だかんだで健康が一番です。体が動かないと、何もできませんものね。
プレイダイジェスト
「BioShock」編、SFという事で世界観の解説がちょっと複雑です。とは言え、ゲームという映像が大事なメディアなので社会システムの描写などの観念的な描写は小説ほど複雑でも無く、プレイヤーの想像に任されている部分も大きいです。
順を追って説明していきます。
ちょっと長くなりますし、ここのパートは言わばこのコーナーのおまけパートなので、
忙しい方は読み飛ばす事を推奨します。
1960年、中部大西洋沿岸地域の上空。家族写真を見ながら飛行機に乗る主人公の描写からスタートです。主人公が何者かという事は説明が一切無く、この主人公の正体がこのお話のカギを握っている事を予測させます。
機内から場面が切り替わりタイトルロゴが表示されます。それが終わると、飛行機は何故か墜落。必死に泳いで脱出すると謎の灯台に到着。地下にある潜水球に乗り込み、ラプチャーへ。偶然なのか、最初からラプチャーを目指していたのか、現時点ではわかりません。
潜水球から見えるラプチャー。ドームのようなものでは無く、ひとつひとつの建物が独立しており、ひとつの建物が浸水しても他は無事になるように設計されているようです。当然のように水中をつなぐ通路の破壊による浸水の描写もこの後にありました。
いつ浸水するか分からないという恐怖感は全編を通してプレイヤーにプレッシャーを与えてきます。
移動中、この都市を開発したライアンという人物からラプチャーの紹介がありました。
科学の発展を目指したライアンは能力のある者を積極的に受け入れ、地上の倫理観では許されないような事にまで手を出しているようです。
このライアンという人物はSFの定石から行くと実在の人物であるかどうか、かなり怪しいと思われます。これだけの科学力がある場所ですから、既に実際のライアンが亡くなっているか、もしくは最初からライアンという人物は存在せず、コンピューターの中に生まれた自我なのかもしれません。
ラプチャーの入り口。潜水球の外には争う二人の影が時々光る照明と共に描写されます。画像では伝わりにくいかと思いますが、どうやらBioShockはかなりホラー要素に力をいれている作品だったようです。ここの描写の演出はとても良くできていて、既に都市が異常な場所になっている事がすぐに理解できます。
潜水球を出ると、アトラスという人物から通信が入ります。アトラスは主人公の安全を確保しようと協力してくれます。アトラスの指示通り進むと途中にあった自販機に謎の注射器を発見。使用してみると遺伝子に変化が起きて、電撃攻撃を使えるようになりました。この特殊能力をラプチャーでは「プラスミド」と呼ぶようです。
プラスミドには相性があるようで、これに適応できなかった人間がどうやら精神崩壊を起こし、主人公を襲ってきているようです。街が荒れ果てているのも適応できなかった人々がお互いに殺し合った結果でした。
主人公が正しく適応できたのか、それともこれから先の出来事には主人公の妄想が含まれているのか。このあたりもこのお話しを読み解くカギになるかもしれません。
プラスミド接種のショックで倒れてしまった主人公。朦朧とした意識の中でリトル・シスターと護衛用のメカビッグダディに出会います。リトル・シスターは人間からADAMという生体エネルギーのような物を抽出する役目があるようで、死体からADAMを摂取しているようですが、何故か主人公はスルーされました。
順番が前後してしまいますが、あとでデネンバウムというリトル・シスターを開発した人物と出会う事になります。デネンバウムはリトル・シスターと同じ服を着ており、またリトル・シスターはみんな同じ風貌をしています。リトル・シスターはデネンバウムのクローンなのかもしれません。デネンバウムはリトルシスターを救出する薬をくれます。救出されたリトル・シスターは普通の子供のような風貌に戻りダクトのような通路の中へ消えていきます。一方、搾取すると虫のような姿になって死んでしまいます。ゲームの中とは言え無抵抗の子供を殺す事はためらわれますね。一度だけ試しにやってみたものの、他のリトル・シスターは救出の方針で行きたいと思います。常識の倫理観に囚われないラプチャーではこれが良い結果になるとも限りませんが…。
ちなみに、アトラスは搾取を進めてきます。このあたりからもしかすると、アトラスとライアンが同一人物で、ADAMを集める目的のために主人公を操っているのかもしれないという疑惑が私には生まれました。真相はまだ謎ですが。
家族を探してほしいと頼むアトラス。何故、地上での出来事をアトラスが把握しているのか疑惑は膨らみますが要請に従ってネプチューン・バウンティにいる「アトラスの家族」を探します。
途中、美容整形外科との闘いを挟みつつ、アトラスに支持された場所に行くと、ピーチという老人に道が閉鎖されていました。アトラスの要求を満たし、主人公はアトラスの家族がいると思われる場所へ進みます。
最後に武装を解除したらここを通してやる、というピーチ。
案の定、レンチ以外丸腰の状態でピーチ一派に襲われます。
プラスミドを駆使しながらピーチを撃破すると、目の前にゴーストが現れました。
ゴーストはプラスミドが見せる幻覚なのか、あるいは…。
今週はここまでです。
初回なので少し丁寧めに思った事を書いていきましたが、SFの解説はちょっと大変ですね。大枠の解説は今回で書いたので、次回以降はもう少し簡潔にまとめられる予定です。
BioShockもバットマンに引き続きとても色気のある画面構成が印象に残ります。この海底都市を自由に歩き回り、隅々まで観察する快感を味わいたい方は是非、プレイしてみてください!
こうして文と絵で解説するよりも実際に動かしてみると感動がありますよ。