2016年10月12日05時03分
大阪府内のJR京都線で今月4日、線路脇のくぼみを見つけたJR西日本の係員が、無線などで特急列車に緊急停止を求めたにもかかわらず、後続の特急列車が通過していたことがわかった。線路がゆがむなどすれば事故につながる可能性もあり、JR西は、特急の運転士に情報が伝わらなかった理由を調べている。
JR西によると、大阪府高槻市の摂津富田―高槻駅間の下り線で4日午後3時ごろ、保線担当の係員が線路脇の地面にくぼみ(縦約80センチ、横約1メートル、深さ約35センチ)があるのを発見。後続列車に緊急停止を求めるため、無線で呼びかけたり、現場の手前で赤色の旗を振ったりした。
しかし、京都発鳥取行きの特急「スーパーはくと」(5両編成)がそのまま現場を通過。列車への影響はなかったため、線路周辺にいた係員や特急の乗客らにけがはなかった。くぼみは雨でできたとみられ、その後の列車は別の線路を通るなどして運行したため、列車の運休はなかった。JR西の担当者は「対策を徹底し、再発防止に努める」と話している。
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朝日新聞社会部