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【北朝鮮情勢】米国人留学生スネドン氏の北朝鮮による拉致疑惑 米政府への調査要請決議案 米下院が採択

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【北朝鮮情勢】
米国人留学生スネドン氏の北朝鮮による拉致疑惑 米政府への調査要請決議案 米下院が採択

2004年、中国・雲南省で消息をたった米国人留学生のデービッド・スネドン氏。北朝鮮により拉致された可能性がある 2004年、中国・雲南省で消息をたった米国人留学生のデービッド・スネドン氏。北朝鮮により拉致された可能性がある

 スネドン氏は韓国に2年ほど留学した後の帰国途中、中国を旅行し、雲南省の名勝の虎跳渓で行方不明となった。同氏の家族らからの問い合わせに対し、中国当局は当初、同氏が渓谷に落ちたと答えていたが、その後、家族の現地調査でスネドン氏は渓谷を渡り終えていたことが確認された。

 同時に日本の拉致問題の「救う会」が中国側から得た「雲南省の同地域では当時、北朝鮮工作員が脱北者などの拘束のために暗躍しており、米国人青年をも拉致した」という情報をスネドン家などに提供したことで、北朝鮮拉致疑惑が一気に高まった。決議案はこの展開を受けて提出されていた。

 米国務省は決定的な証拠がないと主張してこの案件に消極的だったが、同決議の採択で本格調査を義務づけられることとなる。

 日本側では元拉致問題担当大臣の古屋圭司衆議院議員が米側上下両院に決議案の提出と採択を一貫して訴えてきた。

 また、「スネドン氏は平壌で現地女性と結婚して2児の父となり、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を含む要人らに英語を教えている」という証言が韓国などから伝えられ、米国のメディアもスネドン氏拉致説を一斉に報道していた。

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