趣味は数多くあれど、映画はなかなか観る機会がありません。他にやりたいことが多く、優先順位からかなり後ろの方にまわっています。観てみたい映画もあるのですが、DVDやBlu-rayでいつでもレンタルできますし、今はネットの配信サービスでも安い月額で観れたりしますから、「いつでも観れる」の意識のもと、今は他のことをしたいと思っている節があります。おたくなのでアニメ映画にはフットワークが軽いのですが・・・(笑)。そんな僕でも、生きていれば少しは映画を観る機会があります。今回はこれまでに観てきた数少ないラインナップの中で、一番おすすめの映画をご紹介します。その映画とは・・・。
おすすめ映画:お熱いのがお好き(Some Like It Hot)
僕がおすすめしたいその映画は、お熱いのがお好き(英題名:Some Like It Hot)です。1959年に作られたアメリカのコメディ映画で、白黒です。主な出演者は、マリリン・モンロー、トニー・カーティス、ジャック・レモン。マリリン・モンローしか知りませんでした。加えて写真以外で見るのははじめてという素人っぷり。あらすじは以下の通り。
禁酒法時代のシカゴ。聖バレンタインデーの虐殺を目撃したため、マフィアに追われるサックス奏者のジョー(カーティス)とベース奏者のジェリー(レモン)は、シカゴから逃げ出すために仕事を探すが、団員を募集していたのはフロリダに向かう全員女性の楽団だけだった。
女装してジョセフィン、ダフネとなって女性楽団にもぐりこんだ二人は、その楽団の女性歌手でウクレレ奏者のシュガー(モンロー)に恋をしてしまう。
フロリダでジョーは再び変装し、シェル石油の御曹司「ジュニア」としてシュガーに求愛する。一方ダフネに変装中のジェリーは、本物の大富豪オズグッド3世(ジョー・E・ブラウン)から求婚される。
シカゴからフロリダへ、マフィアの手からうまく逃れたかに見えた二人だが、彼らが滞在するホテルにマフィアの別名団体である「イタリアオペラ愛好会」が訪れる。
アメリカン・フィルム・インスティチュートが選出した「アメリカ喜劇映画ベスト100」で見事第1位に輝いています。
見どころはなんといっても、主人公の男2人、ジョーとジェリーの掛け合いです。絶妙な間で絶妙なフレーズの応酬がなされます。まるで漫才を見ているかのようです。それに女装してますからね。女装に絡めたジョークも見どころです。テンポも良く、白黒映像なのは気になりません。むしろ白黒がゆえに時代性が垣間見え、その中の女装もきれいにおさまるように思います。
はらはらもあるのですが、基本的にはコメディでずっと続いていきます。ですがきちんとストーリー性があり、コメディながらも、過程があるから結末が映えるというものです。どのようにまとめるかと思えば、これがさわやかに、綺麗に終わるわけですよ。文字通り膝を打って、にやにやしながら立ち上がり、腰に手を当て肘を張りながらエンディングを迎えます。
余談ですが、英題名の『Some Like It Hot』は、SPYAIRさんの曲『サムライハート(Some Like It Hot!!)』にもダブルミーニングとして用いられていますね。
残念ながらAmazonのプライムビデオにはありませんでした。レンタルビデオ屋にはあるかな?最後まで退屈せずに笑えるので、あらすじから気になった方は是非観てみてください!