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松野文科相 大学セキュリティ対策強化を
(2016年10月11日 18時22分)
富山大学の研究施設がサイバー攻撃を受け研究データや個人情報が流出していた問題で、松野博一(まつのひろかず)文部科学大臣は全国の大学に対し情報セキュリティ対策強化について注意喚起したことを明らかにしました。
「文部科学省としては大学全体の情報セキュリティ対策の水準を向上するよう、引き続き指導していく」(松野博一文部科学大臣)
松野文部科学大臣は閣議の会見でこのように述べ、現在、公立や私立大学を含めた全国の大学に情報セキュリティ対策について注意喚起をおこなっていることを明らかにしました。
この問題は核融合に必要な燃料のトリチウムなどを研究している、富山大学の水素同位体科学研究センターがサイバー攻撃を受けたもので去年11月、このセンターの複数の研究者に知人を装ったメールが届き、うち1台のパソコンにウイルスが感染しました。
これによって、パソコン内のほぼ全てのデータが外部に流出した可能性があり、この中には学生などおよそ1500人分の個人情報や福島第一原発の汚染水の除去方法などが含まれていました。
大学側は流出した研究データの中に、未発表のものは含まれていないと説明しています。
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