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渦中の長谷川豊アナ、「『退場』を受け入れる」

人工透析を巡る“炎上”と番組降板を振り返って

2016年10月12日(水)

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それはテレビ番組のスポンサーに対する抗議活動ということですか。

長谷川:おっしゃる通りです。僕が出演していたテレビ大阪の「ニュースリアルFRIDAY」のスポンサーは1社だけでした。抗議が押し寄せると、びっくりしてしまい、降板だと。お互いのために「長谷川から降板を申し入れる形にするのはどうか」と持ちかけましたが、取りつく島もなく、「とにかく降板です」と言われました。

 僕の弁護士がスポンサーに対する抗議を仕掛けた人物を特定しましたが、1人で400回以上も電話していることが分かりました。彼に追随する人間も5、6人いるのですが、彼らだけで1000件以上の抗議が来たという演出ができるんですね。そりゃスポンサーは慌てます。気持ち悪いというのが正直な感想です。

 テレビ大阪が長谷川を切ったとなると、読売テレビの反応は早かった。読売テレビの番組では僕はキャスターではなく、イチ出演者に過ぎません。次に火の粉が来るのは分かっているわけですから、僕を切るしかなくなるわけです。

 でもTOKYO MXの番組にはスポンサーがなかった。じゃあどうするかというと、TOKYO FMや東京都といった株主に矛先が向かうんですね。TOKYO MXは最後まで僕を守ってくれました。月曜日(10月3日)に番組で謝罪しましたが、抗議は止まらない。じゃあと言うことで火曜日(同4日)にブログでも謝罪をしたのですが、それでも収まらないということで、その日に降板ということになりました。

テレビ大阪の降板が炎上の燃料投下になった

相当落ち込みましたか。

長谷川:テレビ大阪の降板は落ち込みました。でも、その後の流れに関しては予測できました。実はテレビ大阪の降板前の時点でツイート数はピークの10分の1ぐらいまで減っており、このまま沈静化できるのではと考えていたんです。

 が、テレビ大阪の降板が再び「Yahoo!ニュース」のトップ記事になり、炎上に油を注ぐことになりました。そこにノイジー・マイノリティ(声が大きい少数派)が再び乗っかってきて、というメカニズムですね。

これからはどのような道を歩んでいこうと考えていますか。

長谷川:どうしましょうか(苦笑)。今はバタバタで考えようのない状況です。いったん一息つかないとどうしようもないですよね。幸いなことにファンの方の多くが戻ってきてくれと言ってくれていますが、僕はもうテレビの世界には戻れないと思っています。

 とは言え、じゃあどうしたらいいのか。僕は今、41歳になって、人生80年時代のちょうど折り返し地点にいます。後半の40年は人のために頑張ろうと考えていましたので、何とかそういう方向性にいければいいなとは思っています。

ご家族は今回の騒動についてどう話していますか。

長谷川:「あの言葉は良くなかったね」と。ただ、「大丈夫だと信じているよ」とも言ってくれています。フジテレビを辞めた直後は3カ月間で収入が10万円という苦しい時代もありました。家族でそれを乗り越えて強くなった部分もあります。

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「渦中の長谷川豊アナ、「『退場』を受け入れる」」の著者

林 英樹

林 英樹(はやし・えいき)

日経ビジネス記者

大阪生まれ。神戸大学法学部卒業後、全国紙の社会部記者として京都・大阪で事件を取材。2009年末に日本経済新聞社に入り、経済部で中央省庁担当、企業報道部でメディア・ネット、素材・化学業界などを担当。14年3月から日経BP社(日経ビジネス編集部)に出向し、製造業全般を取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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