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渦中の長谷川豊アナ、「『退場』を受け入れる」

人工透析を巡る“炎上”と番組降板を振り返って

2016年10月12日(水)

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子供も3人いらっしゃいます。今後の生活設計については。

長谷川:収入ゼロですからね、どうしたものかというのは正直すごく思います。個人ブログでの発信だけでは収入になりませんから。弱りました…。

最近のブログでは「すがすがしい気分」と書いていました。これは正直な気持ちですか。

長谷川:どろどろした怒りに似た感情はまったくないとは言いません。ですが、本当にすがすがしいと感じるのは、僕はやっぱりアナウンサーだったんだなと。僕はフリーになってからの3年半、ジャーナリストではなく、アナウンサーだと言い続けてきました。

アナウンサーとして認めてもらったという複雑な思い

 アナウンサーはあくまで伝達者です。そのアナウンサーが今回、言葉をミスしたわけですから。世間から「退場」と言われたことは、アナウンサーとして認めてもらっていたのだなという思いが心のどこかにあるんです。強がりと思われるかもしれませんが。プロのアナウンサーだから退場するんだなと考えると、この厳しい現実を受け入れることができるし…なんだか少しすがすがしいんですよ。

長谷川さんは今回の騒動でテレビ番組をすべて降板しました。1つの言葉だけを捉えて相手をとことんまで追い詰めるネット上の炎上には、行き過ぎな面があるように感じます。

長谷川:俗に言う「祭り」なんです。一部の人にとってみたら、僕なんてどうでもいい。もっと言うと、人工透析患者もどうでもいいんですよ。著名人を叩き潰したいというのがネットの一部の流れでしょう。

 タレントのベッキーさんの件もそうですが、ネットは一発でレッドカードが出てしまう世界です。口頭注意とか謹慎処分とかはなく、ひとつの失敗ですべてが終わることになる。狙い撃ちされて引きずり下ろすというのがブームというか、そういう世の中になっていますよね。恐ろしいです。

同じような騒動が続けば、本来は自由であるはずのネット上の言論が萎縮してしまう恐れもあります。

長谷川:今回の僕の件を受けて、多くの著名人がネット上の言葉も通り一遍なものに変えてしまう可能性はあるんじゃないでしょうか。どこかで聞いたような話しかしなくなっちゃう。だってリスクが大きすぎますもん。一度でも失敗したら僕のように、テレビ番組のレギュラー番組8本、すべてを降ろされることになるわけですからね。

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「渦中の長谷川豊アナ、「『退場』を受け入れる」」の著者

林 英樹

林 英樹(はやし・えいき)

日経ビジネス記者

大阪生まれ。神戸大学法学部卒業後、全国紙の社会部記者として京都・大阪で事件を取材。2009年末に日本経済新聞社に入り、経済部で中央省庁担当、企業報道部でメディア・ネット、素材・化学業界などを担当。14年3月から日経BP社(日経ビジネス編集部)に出向し、製造業全般を取材している。

※このプロフィールは、著者が日経ビジネスオンラインに記事を最後に執筆した時点のものです。

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