カラオケランキングを見ていたら・・・
レッツ、カラオケランキング調べ!
おさっぴろでぇす。
さて、日本のカラオケ機器メーカーは現在二社ある。
第一興商のDAMと、エクシングのJOYSOUNDである。
この二社は年末になると「今年カラオケで最も歌われた曲ランキング」を発表する。それらを何気なく見ていたら、ひとつの事に気づいた。
”「残酷な天使のテーゼ」が、
6年間ずっとベスト10に入っているじゃないか!”
(2010年から2015年までの集計になります)
▼ 2015DAMカラオケランキング:
http://www.dkkaraoke.co.jp/newsrelease/ajaxfiles/load2015.html?file=151210&name=%E5%A0%B1%E9%81%93%E8%B3%87%E6%96%99
▼ 2015JOYSOUNDカラオケランキング:
http://www.xing.co.jp/news/archives/5978
残酷な天使のテーゼとは?
「残酷な天使のテーゼ」略して「残テ」だが、あまりにも有名な「新世紀エヴァンゲリオン」の主題歌だ。しかし作品自体が1995年のものだから、かれこれ20年以上も前の曲という事になる。
それが本年に至るまで、少なくとも6年間も10位以内にランク入りしているのだ。いったいどうしてこの曲は、こうも長く歌い継がれているのだろう?
本日はこの点について書いてみたい。
「残テ」の人気に迫る
ワタクシはエヴァ好きだけど、決してエヴァ博士ではない。最初のDVDは全部見たが、その後は劇場版を何作か見た程度だ。
そもそもエヴァ自体が長い歴史の中で、人気を保ち続けている事は周知の事実だ。よってここでは、毎年のカラオケランキングと、その理由になりそうな出来事を見ていきたいと思う。
リリース直後は人気がなかった?
1995年度のオリコンランキングでは年間191位だったようだ。ランクイン自体が立派な事ではあるが、特筆したランクではないだろう。
その後も96年度は年間161位、97年度は156位と、同じくらいのランクで推移している。
だから最初からこの曲がブレイクしていた訳ではなかったようだ。
(Wikipedia / 残酷な天使のテーゼより)
(昔のカラオケ機器 / http://joysound.biz/index.html より引用)
またカラオケ機器メーカーも、さすがにこの頃の年間ランキングはデータとして残っていない。そもそも95年と言えば、カラオケリモコンすら無く、直接本体のボタンを押して曲を予約していた時代だ。
但しヲサーンの記憶では、少なくとも2007年頃には「残テ」は既に人気曲になっていたと思う。当時まだ年間ランキングは無かったはずだが、JOYSOUNDではカラオケSNSサイト「うたスキ」が開設されており、そこで頻繁に取り上げられていたからだ。
カラオケ機器メーカー歌われた曲ランキングについて
2010年から2015年までの「残テ」のランキングを表にしてみた
| 年 / メーカー名 | DAM | JOYSOUND | 特記事項 |
|---|---|---|---|
| 2010年 | 6位 | 1位 | JOUSOUND最高位 |
| 2011年 | 8位 | 5位 | |
| 2012年 | 4位 | 4位 | |
| 2013年 | 2位 | 2位 | DAM最高位 |
| 2014年 | 5位 | 4位 | |
| 2015年 | 10位 | 8位 |
この表から読みとれる点は以下の2点と言える。
✔ 2010年に最初の盛り上がりがあった。
✔ 2013年に次の盛り上がりがあった。
という訳で、この原因と思える部分を次項で述べる。
2011年までにエヴァ周辺で起こった出来事
(画像左より新劇場版 序・破・QのBluーRay)
以下ざっくりと書いていく。
✔ 映画公開(二作公開済)
2007年(4年前)に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」
2009年(2年前)に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」が公開済。
✔ テレビ放送(一作放送済)
8月に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TV版」日本テレビ系列「金曜ロードショー」で放送済。
✔ その他のタイアップ
パチンコ・パチスロ機の「CR新世紀エヴァンゲリオン」のリリースが05年からはじまっている。
以上のような動きがあった。
おそらく2010-11年のカラオケランキングの盛り上がりの背景には、劇場版「序」「破」の公開、そしてテレビの再放送や、パチンコ機の順調な稼働があった事は間違いない。
その過程で「残テ」も注目され、ランキングを上げていったと思われるのだ。
2013年までにエヴァ周辺で起こった出来事
✔ 映画公開(一作公開済)
2012年11月に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」が公開済。
またこの年は、1月に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」 facebook公式ページ開設や、11月に「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 TV版」日本テレビ系列「金曜ロードSHOW!」で放送するなど、エヴァの露出を積極的に増やした軌跡が見られた。
✔ その他
13年1月に「Q」が第36回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞を受賞。
以上のように2013年の次の盛り上がりは、「Q」の公開が影響しているとみて間違いないだろう。
以上の情報は「エヴァンゲリオン略年表」より引用させていただきました。
カラオケメーカーでもタイアップ企画をやっていた
なお、映画やテレビ放送のような大々的なものでは無かったが、カラオケメーカーもエヴァとのコラボを実施している。
画像は「カラオケパセラ秋葉原昭和通り館」のもの。コラボルームの一例だが、パセラのみならず、エヴァとのコラボルームの取り組みは、カラオケ各社で実施されていた。
http://www.pasela.co.jp/shop/akihabara/room/#eva
ほかJOYSOUNDでも、SNSのアバターをエヴァンゲリオン仕様にするなど、コラボ企画を実施していた。
▼ JOYSOUNDで実施していたアバター企画
(ワタクシの持っているアバターよりw)
画像は無かったけど、かつてJOYSOUNDでは、直営店でドリンク・フードのエヴァコラボも実施していた。
決め手ではないかもしれないが、こういった取り組みもカラオケの盛り上がりにはきっと貢献した事だろう。
シメのひとこと
最後におまけとして書くが、DAMは冒頭のリンク先を調べると、08年まではカラオケランキングの記載がある。そして、残テはここでも10位以内にしっかりランクインしているのだw
すごいぞ残テ!!
という訳で、2016年もランク外に落ちないよう、いちカラオケファンとして歌唱していきたいと思う。
それでは今回はここまで!
皆様、良い「残テ」ををを!!