2015年12月のNHK『紅白歌合戦』にも初出場して、CDセールスもうなぎのぼりで、今もっとも勢いに乗るアイドル、乃木坂46。グループには、女優、モデル、バラエティなどさまざまな分野で活躍する、魅力的なメンバーが数多く在籍している。その中から、今回は星野みなみをクローズアップしてみたい。乃木坂46のセカンド・アルバム『それぞれの椅子』(左写真は通常盤)が2016年5月に発売されたが、Type-Bのジャケット写真では、衣装を着たメンバーたちが新国立美術館の階段に並ぶ中、星野は中央最前列に位置して目立っている。
最近では雑誌『ラブベリー』で専属モデルとしても活躍中。このところ乃木坂46ファンの間でも、人気が上昇中のメンバーである。
しかし、星野みなみは、急に現れた新星ではない。乃木坂46が2012年2月に『ぐるぐるカーテン』でデビューしてから、初期にシングル選抜のフロントメンバーとして活躍していたのが、生駒里奈・生田絵梨花・星野みなみの3人だった。
だが、星野はほかのふたりと比べると年下で、14歳(メジャーデビュー日時点)の若さで抜擢されたこともあり、才能を充分に発揮できなかった部分もあった。のちに当時を振り返って、「人と話すのもうまくでくなくて、生駒(里奈)ちゃんやいくちゃん(生田絵梨花)にすべて任せてしまっていた」(『日経エンタテインメント!アイドルSpecial2016』)と回顧している。
2015年10月に発売された通算13枚目のシングル『今、話したい誰かがいる』で、星野みなみは2年半ぶりに、選抜メンバーの中でも特に重要な役割を果たす「福神」に復帰。そして今、18歳になって、大きく成長を見せた彼女は、素質を開花させつつある。